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歌う介護士

看取りをしたご入居者から「あなたの声は癒される」と。お一人一人を思い浮かべながら、ずっと歌い続けています。

施設のアクテイビテイ企画

2008-07-27 23:47:06 | Weblog
毎月、ドライブ企画を立てています。
メインアクテイビテイの全てに関わる立場にいますので、なかなか忙しい。
メイン以外にも、気が向いたとき(時間が取れたとき)
フロアサークル形式でレクを行っています。
スタッフの全員が交代制で行えるのが理想なのですが、
たかがレクレーションといっても、
入居者の認知レベルが量れないと、誰が何をどこまで出来るかが判らないまま押し付けることになりかねません。
そうすると、手をつけることが出来なく、
楽しむためのレクレーションで、かえって混乱させてしまうということになってしまいます。

真夏なので、新宿の高層ビル内の美術館見学とお茶。
入居者5人に付き添いスタッフ3人(運転手含む)
付き添い2人は応援チーム所属で、こういう人手が欲しい時に来る人です。
人手は助かりますが、入居者からは評判が良くなくて、
結局、うちのスタッフが1人付くことになりました。
人柄は良いのですが、何事につけ配慮に欠けているんです。
間に立って、意思の疎通をするのも私の仕事。
腹立たしいことでも、腹を立たせないように、
反省して欲しいことを向こうから言わせるようにするわけです。
うちの施設、
言いにくいことを伝えるのが私、ということになっているらしい。(笑?)

今日の企画をして良かったと思うこと、
障害を持つ家族がいたので自分の楽しみなどしたことがなかったというAさん。
親しくなった人たちと外出しよう、と言っていた矢先に、
具合が悪くなり入院。
バルーン装着で退院。
2ヶ月経ち、体力を取り戻しつつあったので、家族にお話して出かけることにしました。遊びに行くのは、まだ元気だった3年以上前のデイズニーランド以来。
帰館予定より1時間オーバーでしたが、
しゃきっとして、なんだか満足そうな顔に見えました。
一緒に出かけた方たちともたくさんお話できたと言います。

Aさんは昨日お習字にも取り組みました。
「書けない」と言いながらも、
手本を書いて下敷きにすると「写し書き」ができました。


アルツハイマー型の人は、空間認知がしにくくなりますが、
平面の認知は保たれます。
手本を横において、見て書くことは出来なくても写して書くことは出来ます。
中期の末~後期の初めまでは可能かと思います。
やがては、意味が理解しがたい思いつくまましか書けなくなり(書くのが好きな人)ます。
書道サークルは、
認知症(アルツハイマー)の方4人(初期末~後期初)、レビー1人、老人性の方2人と、レベルも混じっています。
書道を長く続けている方2人、4年前から1人(男性)、他は学校時代でしょうか。
ほぼ1時間、お茶を勧めたりして水分を促しながら集中して書きます。
不定期ですが、セッションとして研究してみようと考えています。