自民党の二階幹事長が解散総選挙をめぐり極めてテンションが高い。
立憲民主党の安住国対委員長が、通常国会で菅内閣不信任案を出すという発言に対し異常とも思える反応を示した。
「会期末だろうがどこだろうが、出してきたらただちに解散だ」
普通は数の力に勝る与党は、野党が不信任案を出してきても粛々と否決する。
ところが二階幹事長は解散するというのだ。
◉政治家の発言には本音と建前がある。本音は解散したくない。今すれば負けると読んでいる。
野党への脅し(ㇷ゚ラフ)のように見えるが、野党は菅内閣で解散してほしいと考えている。
表紙を変えて(たとえば河野太郎などで)解散に臨んでくることを恐れている。
野党共闘は事実上出来上がっているから早まっても問題はない。
二階幹事長の腹は自民党向けの「引き締め発言」の可能性が強い。
◉3補欠選挙と再選挙で自民党3敗の可能性も、それでいら立っているのか?
衆院北海道2区、参院長野選挙区は厳しい。
参院広島選挙区は自民安泰と言われていたが、自民候補元経産相官僚西田英範氏と野党候補アナウンサーの宮口治子氏がいい勝負だという。
広島の地方議員の動きが鈍く、得意の組織選挙がとれないようだ。
当然であろう。あれだけカネがばらまかれて今度も下手に動けばどうなるかわからない。
3連敗ともなればそれこそ「政局」(菅おろし)になる可能性大。
◉コロナの収束に失敗すれば自民党大敗の可能性も
菅政権の今のような小手先の対応ではコロナ収束は難しいだろう。
それこそ「ワクチン接種」の神頼みしか手がないかもしれない。
菅首相が自分の手で解散総選挙を行いたいのであれば、オリンピック後の9月解散しかないのではなかろうか。