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行雲流水の如くに

半導体をめぐる争いから目を離せない

半導体が世界中で取り合いになっている。

自動車やパソコン、スマートフォンの製造に欠かせない。「産業のコメ」と言われる所以だ。

その半導体生産の一大拠点になっているのが、台湾のTSMCだ。

量だけでなく質も良い。最先端の半導体を作れるのはTSMCと韓国サムスン電子だけ。

 

◉トランプ政権では半導体などの中国向けの供給を禁止する対中「デカップリング」(切り離し)が取られた。

この政策でTSMCは中国の華為技術(ファーウエイ)向けの生産が出来なくなった。

しかしこのことが逆にTSMCの強さを際立たせた。世界各国から注文が入り華為技術が抜けた穴をすぐ埋めた。

今のところ困っているのは華為技術の方だろう。スマートフォンのシェアを落としている。

 

◉アメリカも日本もTSMCの取り込みを図っている。

TSMCは、アリゾナ州で現行では最先端になる5ナノの半導体製造工場建設を始めた。

日本もTSMCに要請し、TSMCは研究開発拠点を日本に設置し、186億円で完全子会社を設立し、3次元IC向け材料の開発を進める。

 

◉日本は半導体製造では沈没したが、信越化学工業など半導体素材の主要企業があり、半導体製造装置でも東京エレクトロンなどが存在感を持つ。

日本の企業は難しいかじ取りを迫られる。

アメリカの顔色を窺いながら中国と商売せざるを得ない。

中国は最新の半導体技術を欲しくてしょうがないから、引き合いは多いだろう。

 

日本が生き残る道は、技術力に磨きをかけることに尽きる。そのためには「強者連合」を組むことだろう


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コメント一覧

megii123
bellavoce3594さん
1986年の日米半導体協議で日本は徹底的に痛めつけられました。
かろうじて半導体の材料や製造装置に生きる道を求めました。
今後は半導体をめぐる競争から目を離せません。
bellavoce3594
日本企業を護らなかった政府。どこの国も自国の企業を護っているのに。
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