戦争は、国家を豹変させる、歴史を学ぶ意味はそこにある。 半藤一利
プーチンが行っている戦争を見ることによって、
一人の男が20年かけて改造したロシアという国家が、脆くも崩れ去る歴史の一幕を我々は見ることになるであろう。
暴力にはルールがないということも目の当たりにした。
しからばいかに我が国を守るか?
わが国の周りには核を保有するロシア、中国、北朝鮮が存在する。
当面米国による「核の拡大抑止」に頼らざるを得ないだろう。
その上で「専守防衛」の在り方を徹底的に検討すべきだ。
当然外交力の強化も必要だ。
ところが「勇ましい議論」ばかりを自民党や維新が声高に叫ぶ。
まるで実態を把握していない。
「核共有論」ーー具体的には、核の最終ボタンはアメリカが握り核爆弾は我が国の爆撃機で落としに行くことになる。
「敵基地攻撃能力」ーーー中国は2000発以上のミサイルを保有する。敵中枢を狙えなどと安倍晋三はいうが計算能力が弱いようだ。
「軍事費倍増論」ーーー日本は倍増しても110百万ドル程度だ。中国はすでに293百万ドルの軍事費。(2021年)
百戦百勝は善の善なるものに非ず。
戦わずして人の兵を屈するは善の善なるものなり。 孫子