日本が今のような内向き社会になったのはいつごろからだろうか?
バブル崩壊の過程で、小泉・竹中政権が徹底したバブルつぶしを行ったが、あのあたりからだろう。
少々の野放図は許されていたのだが、すっかり大人しくなってしまった。
そして「非正規雇用の拡大」が労働者を「モノ扱い」する流れを生み、日本の活力を奪った。
いまや非正規労働者は約21百万人で雇用者全体の40%に達する。
日本のような「高い均質性の社会」は攻めに強いが守りは得意でないようだ。
一旦守りに入ると、さまざまな創造性や考え方の多様性までも封印する。
「出る杭は打たれる」わけだ。
アメリカやドイツが問題を抱えつつも活力ある社会を維持しているのは、「多様性や文化的流動性」を大事にしているからだろう。
日本の在留外国人はようやく3百万人を超えてきた。
ただ問題もある。小手先の出稼ぎレベルの外国人労働者の受け入れだ。
もっと高度人材を受け入れるべきだろう。
「若者・よそ者・ばか者」が大手を振って歩けるような社会は活力がある。
特に若い人たちは、
自分や自分たちの社会とは異なる考え方にもっとさらされなければならない。