2022年以降、日本では陰謀論に対する関心が急速に高まった。
「陰謀論」とは、
ある出来事や状況に関する説明で、根拠の有無にかかわらず「邪悪で強力な集団による陰謀が関与している」と断定したり信じようとするもの。
ドナルド・トランプの出現でアメリカで広がった波が日本にも押し寄せて来ているということだろう。
それともう一つの要因は、コロナウイールスに関する議論が医学的に不透明な部分もある。
具体的にどんなものがあるかというと、
◎政府が原発事故に関する情報を隠蔽している。
◎新薬が無防備な国民にひそかに実験されている。
◎戦争を含む世界の出来事は、強力な秘密結社によってなされている。
一概に「陰謀論」で片づけてしまうには夫々に不透明な部分があるから厄介なのだ。
ではどんな人が信じやすいかというと、
若い人ほど信じる。ミレニアル世代(26~42歳)が最も高いという。
情報を得る手段がネットに偏っている弊害か?ユーチューブは玉石混交だから要注意。
選挙の投票に行かない人も信じる傾向が高い。これはトランプの影響か?
早稲田大学講師ロバート・ファーヒ氏によれば、
陰謀論を主張する政党の支持率の上限は低いと指摘しつつも、
「参政党は米国の右翼陰謀論者の世界観を日本の政治システムに直接輸入しようとしている」、として
国民が陰謀論を識別・回避するためにどのような教育が可能か検討する必要があるとしている。