最低賃金の引き上げがコロナ過で昨年から停滞している。
このままコロナ過を理由に最低賃金引き上げの努力を放棄すれば日本はもはや先進国の看板を外すべきだ。
経済界からは「こんな状況下で引き上げなど論外」という声が出ている。
一方労働界をまとめる連合は、御用組合化したのか全く覇気がない。
最初から試合放棄か?
◉日本が立ち直るためにはまず最低賃金の引き上げから(与野党共通政策にすべし)
2020年度の税収が過去最大だったという。
消費税収が増えた(これが主要因だ)のと法人税収も増えたためだという。
コロナ過でこんなことはおかしいと思うべきだ。
日本の底辺を支えている人たちが一番傷めつけられている。
一方大企業や株式を保有する高所得者を中心に何ら痛みを受けていない。
◉石油危機(1973年)を体験した世代はあの時どうしたか?
第4次中東戦争で原油の値段がバーレル2ドル前後から10ドルくらいまで跳ね上がった。
鉱工業生産は20%も落ち込み狂乱物価が追い打ちをかけたのだ。
この時当初は混乱してトイレットペーパー騒動など発生し大混乱に陥った。
しかし日本は「省エネと技術革新」で乗り切った。
この時の体験が日本の高度成長につながった。
しかしどうだろう、今の日本政府の右往左往ぶりは。
◉この後日本は石油危機を乗り切って国民所得も増加した。
私は当時入社5~6年目くらいだったが給与が毎年どんどん上昇した。
しかしどうだ、今は弱い立場の労働者がドンドン切り捨てられている。
経営側がコストを抑えるために給与引き上げにすんなり動かないのはある程度合理性がある。
しかし労働側特に連合が「労使協調路線」などという美名のもとに労働者側に立っていない。
政府はコロナ過の前で右往左往し五輪開催に向けてインパール作戦を敢行しようとしている。
本来為すべきは日本全体の生産性向上による個人ベースの所得の向上だ。