自民党の麻生副総裁は、福岡市内で講演し、岸田政権が昨年末敵基地攻撃能力の保有を(反撃能力)を明記した安保関連3文書を閣議決定したことをめぐり、次のような発言をした。
「公明党は専守防衛に反すると反対。現実をよく見てみろ、と。専守防衛を言い始めた昔と今は違うだろうが。あのころ北朝鮮からロケットやミサイルが飛んでくると想像していた時代か。
時代に合わせてきちんとしたことをしないと、ウクライナみたいに日本が戦場になるだけだ。
今の公明党の一番動かなかったガンだった、いわゆる山口、石井、北側等々の一番上の人たち、その裏にいる創価学会も含めて納得するという形になって。”報復しますよ”ということを公明党に認めさせている」(朝日新聞)
※この麻生発言から読み取れるのは、日本が国是としてきた「専守防衛」はもう守らないという風に聞こえる。
一方岸田首相は安保関連3文書は「専守防衛」の範囲内だと明言している。
先の通常国会でこの辺の問題点について徹底した議論がされるかと思っていたが、岸田政権は「敵に手の内を見せることになる」と逃げの姿勢で議論深まらず。10月の臨時国会や来年の通常国会でもしっかりした議論を行うべきだ。
いつのまにか「戦争に走り込む空気が日本全体をおおっていた」ということは絶対に避けなければならない。
※麻生副総裁は数か月前も台湾に行って「戦う覚悟を持て」などと発言している。
ご自身はもう年だから戦争にはいかない。であるならば若い人たちを絶対に戦争に行かせないという自分の覚悟を語るべきだ。
麻生太郎を見ていると「戦前の軍国おじさん」がよみがえったような気がする。
※この発言をうけて、公明党の山口代表は「評価は控える」と発言した。
散々侮辱されて何と弱気な事よ。公明党は常々「平和の党」を売りにしていた。
その看板はもう蔵の中にしまい込んだのか?
更には創価学会まで持ち出されている。必要な反論はすべきだ。そうでなければ公明党は政教分離に反することになる。
この国は一つの流れが出来ると一斉にそちらに走り込む傾向がある。
特に戦争などはもう2度としてはいけないのだ。
煙が昇り始めたらつぶさなければならない。