行雲流水の如くに

日本の組織が持つ弱点ーーー自民党にその兆候が顕著だ

「ひとたび組織を作ると家族になってしまうので、それ自体が存続理由を主張する。だから要らなくなった組織を解体できない。これは日本の組織が絶えず持っている問題点」  山本七平

勝ち戦の時はみんな団結するから強みが出るのだが、負け戦になるとどうしようもない。

ズルズルと撤退に追い込まれる。思い切った再組織が出来ないのだ。

バブル破裂以降の日本は、いまだに撤退戦の最中だ。

 

この撤退戦を指揮する自民党は世襲議員ばかりだ。

良い知恵が思い浮かばないから、とにかく国債を発行してばら蒔くしかない。

庶民は物価高騰で苦しんでいるが、景気そのものは悪いわけではない。

人手不足や資材不足が進んでいるのにバラマキでは火に油を注ぐようなものだ。

 

今の岸田政権を見ていると「とにかくやっているふり」、半年後にどうなったかという検証はどうせやらない。

なぜそうなるかというと

徹底的な議論をせずに誰も責任を取らないシステムだから。

これぞまさに「家族会議的決定方法」。

家族は多数決でものを決めるのではなくて、お互い譲り合って全員一致でものを決める。

 

自民党は自助努力でこの弱点を克服できない。

ここでの一つの処方箋は「政権交代」ということになるだろう


ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

コメント一覧

megii123
shimaさん、こんにちは。
最近の岸田首相は、何となく余裕の表情です。
にんまりしているのです。
自民党内のポスト岸田の主要なメンバーをほとんどつぶしたからでしょう。
河野太郎はマイナカードでつぶれ、高市早苗は総務省を敵に回し、茂木も幹事長更迭をほのめかして抑え込みました。
安部派は御覧の通り、森喜朗派に代わったので扱いやすい。

業界団体と創価学会の組織票で成り立っている自民党は、国民の方を向いていません。
よりましな政権選択が必要ですね。
御指摘のように有権者一人一人の力にかかっています。
megii123
kenちゃん、こんにちは。
最近、山本七平の「日本型組織存続の条件」を読み直してみました。
30年以上前に彼が指摘した日本の弱点は、いまだに日本は克服できていませんね。
何とも歯がゆい限りです。

kenちゃんも「にやけた顔」とお感じですか?
うちのかみさんも同じようなことを言っていました。
「にんまりしている」、と。
自民党内のポスト岸田をほとんどつぶしたので、ほくそ笑んでいるのでしょうか?
fumiel-shima
行雲さん、おはようございます。

昨日の行雲さんと楕円と円さんの会話(コメント)の
とおりだと思います。

「声を聞く」筈の岸田首相は何事にも自分の意見も
はっきりさせず相も変わらぬ「傀儡政権」のようなものですね。
羊頭狗肉よりもひどい悪質な状態だと思います。

岸田首相はもとより自民党内には「火中の栗を拾う」者は
見られず、首に鈴をつけるものさえ現れない始末・・・

トドのつまりは『政権交代』しかないと思いますね。
それには私たち一人一人がしっかりと目覚めることですよね。
knsw0805
行雲さん、おはようございます。
このところの岸田政権の有様をみていますと「なぜかおかしい」といつも思っていましたが。今朝の文章を読んで腑に落ちました。「とにかくやっているふり」「徹底的な議論をせず」「「家族会議的決定方法」だからですね。またぞろ「最近低所得者向け給付措置を経済対策に盛り込む検討」と言われています。ガソリンの補助にしろ、とにかくバラマキ政策だけで国債は毎年膨れ上がる一方で、言われる通り誰も責任を取らないシステムです。根本の問題は「国の経済政策は貸借対照表でなく、大福帳」ですから正常な経済政策が打てないと思います。企業の様に貸借対照表の資金管理、経済政策を取っていれば今のままではとっても怖くて運営出来ないと思います。一昔前ならこのようなインフレ状態で戦争に突入していくパターンです。あの岸田首相のにやけた顔を見ていると虫唾が走りますが、それにしても山本七平さんは良く理解されています。さすが菊池寛賞を受賞された評論家ですね。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「政治」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事