「ひとたび組織を作ると家族になってしまうので、それ自体が存続理由を主張する。だから要らなくなった組織を解体できない。これは日本の組織が絶えず持っている問題点」 山本七平
勝ち戦の時はみんな団結するから強みが出るのだが、負け戦になるとどうしようもない。
ズルズルと撤退に追い込まれる。思い切った再組織が出来ないのだ。
バブル破裂以降の日本は、いまだに撤退戦の最中だ。
この撤退戦を指揮する自民党は世襲議員ばかりだ。
良い知恵が思い浮かばないから、とにかく国債を発行してばら蒔くしかない。
庶民は物価高騰で苦しんでいるが、景気そのものは悪いわけではない。
人手不足や資材不足が進んでいるのにバラマキでは火に油を注ぐようなものだ。
今の岸田政権を見ていると「とにかくやっているふり」、半年後にどうなったかという検証はどうせやらない。
なぜそうなるかというと、
徹底的な議論をせずに誰も責任を取らないシステムだから。
これぞまさに「家族会議的決定方法」。
家族は多数決でものを決めるのではなくて、お互い譲り合って全員一致でものを決める。
自民党は自助努力でこの弱点を克服できない。
ここでの一つの処方箋は「政権交代」ということになるだろう。