安倍政治を振り返ってみた場合、
経済政策は「アベノミクス」なかんずく「異次元の金融緩和」に代表される。
黒田日銀総裁と二人三脚で消費者物価2%を目標にして、金融緩和をほぼ無制限に長期にわたって実行した。
当初2年で実現するといっていたが、なかなか実現しなかった。
しかし、ロシアのウクライナ侵攻で資源価格が高騰して日本の物価に跳ね返ってきて、今や物価は3%越えだ。
植田総裁は何とか「アベノミクスの終焉」を目指すが、まだおっかなびっくりだ。
物価を抑えるためには、「金利を引き上げて円安から円高へ」が最善の政策。
「清和会」という保守政党内の一徒党が裏金やいかがわしい宗教勢力と結びついた。
裏金疑惑の解明はいまだに宙ぶらりんである。
そして萩生田、世耕、西村、松野など主要な幹部は虎視眈々と復権を狙っている。
予算案が年度内通過せず混乱すれば、石破おろしに動き出すだろう。
裏金疑惑の底流を流れているのは「企業や団体からの献金」で、明らかにこれが自民党政治そのものかもしれない。
この流れを断ち切らなければ不透明な金の流れは延々と続く。
この国会でどこまで「2013年体制」をぶち壊せるか。
与野党とも問われている。