日本人は概して無宗教だと言われている。
確かに西洋や中近東で言われている「宗教」は存在しない。
ところが日本人は何でも「信心」の対象にする。「山川草木悉皆成仏」という言葉もある。
西行が伊勢神宮で、
「なにごとのおわしますかはしらねども かたじけなさに涙こぼるる」と詠んだ。
この感動が「宗教的経験」というのではなかろうか?
早朝、愛犬と散歩に出かけるが、運が良ければ陽の出に出会える。
感動の一瞬である。(2017、2,26)
「かたじけない」という言葉はもうほとんど使われなくなったが、時代劇などを見ていると武士が良く使っている。
期待以上の好意を受けて、感謝に堪えない気持ちを表す。
年寄りが「時の過ぎるのが早くなった」と感じるのは、「感動する心」が薄れてきたからだという。
薔薇(アンドレ・ル・ノートル)
今年はこの花が良く咲いてくれた。フランス作出の薔薇らしく華やかだ。