だいたい朝は5時ころに目が覚める。
眠りも浅くなったようで、「春眠暁を覚えず」などという感覚はもうない。
泥のように眠りこけていた若いころが懐かしい。
春眠暁を覚えず 処々啼鳥を聞く
夜来風雨の声 花落つること知らず多少 孟浩然(689~740)
この世にし楽しくあらば 来む世には蟲に鳥にわれはなりなむ 大伴旅人
家持の本音は、「生きているうちが花なのよ、死んでしまえばおしまいよ」
この辺りの感じがじわりとわかってきたのが古希(70歳)を過ぎたあたりだろうか。
クロッカス
数日前に融けた雪の中から顔を出して元気に花を咲かせている。
若いころのように多く食べる必要もない。
なるべく素材の味を生かした料理を作るのも楽しみの一つ。
厚岸産のあさり、網走産のホタテ、そして道産のキノコ類でアヒージョを作る。
アヒージョはスペイン南部の伝統的小皿料理。
ビールは北海道限定のクラシック。切れがあってうまい。