MVCメディカルベンチャー会議

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第47回MVC定例会in東京

2007年10月06日 | MVC定例会
医療経営について学ぶため、株式会社船井総合研究所の藤原慎一郎氏を講師にお招きして、「医療と経営の融合」について講義頂きました。

①当社は1971年に船井幸雄が創業した経営コンサルティング会社で、小売業の支援からサービスを始めました。現在は医療を含むサービス業全般を業務範囲としております。2年前に東証と大証一部に上場しました。9部門があり、それがさらに25のグループに分かれています。

②私は医療グループに所属しておりますが、「永続性going concern」をコンセプトにした経営支援を担当しております。

③医療機関を「企業市民Corporate citizen」として捉える方法が米国の経営学で提唱されています。そこで重要なことは、「潰れない」ということで、患者と医療スタッフを守る経営体制の構築が必要です。

④フナイ流経営法には102のポイントがあるのですが、本日はその内の二つを説明させて頂きます。第一が、「力相応一番主義」です。もう一つが「長所伸展法」です。

⑤力というのは経営資源のことで、ヒト・カネ・モノ・情報を指します。これらを、自分の組織の範囲内で、ある分野においてトップの状態を作ることが経営には極めて重要です。

⑥長所伸展法とは、個人または組織の良いところを見つけて、それを伸ばすために経営資源を投入することです。短所是正法は、時間と労力の割に余り報われません。

⑦従業員の生産性向上のためには、動機付け要因と衛生要因が重要です。具体的には褒められることと、給与が上がることで、人間のモチベーションは向上します。

⑧以前は、この動機付け要因と衛生要因は足し算でしたが、最近は掛け算になって来ています。やりがいと給与が両方ないと、最近の若い人は意欲を持って働かなくなって来ています。

⑨「永続性」を持った組織を作れる経営者とは、緊急性と重要性という二つの軸で、やるべきことをマトリックス化したとき、重要かつ緊急→重要だが緊急ではない→緊急だが重要ではない→重要でも緊急でもない、という順番に経営資源を投入することが出来る経営者です。緊急だが重要でない業務を、重要だか緊急でない業務に優先させれば、やがては環境変化について行けなくなり、永続性のある組織は構築できません。


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