MVCメディカルベンチャー会議

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第31回MVC特別セミナー in 大阪

2019年07月23日 | MVC定例会


2019年6月8日
医療法人隆由会 理事長 大瀧 隆博 (おおたき たかひろ)氏を迎え、【これからの開業について 】をテーマにお話いただきました。

1. 私は、2001年3月 島根大学医学部卒業。2001年4月 大阪市立大学医学付属病院第二外科入局。2007年2月、医療法人誠昌会 整形外科くにしげクリニック副院長として勤務。2008年3月、医療法人誠昌会 整形外科第二誠昌会クリニック院長に就任。その後、2010年6月、整形外科おおたきクリニックを開院し院長に就任。2012年1月には医療法人隆由会を設立し、理事長に就任しました。2013年から2019年の間で5か所に分院を開設し、現在6院、常勤医師6名、非常勤医師7名で運営しております。

2. 隆由会では、各分院毎にマネージメント・スタッフ管理を担当するマネージャーを1名配置します。マネージャーが医院の経営管理を担当することで、分院長は治療に専念することができ、患者さんの満足度が高まり、来院患者数が増加しました。また、スタッフのフォローにマネージャーが入ることにより、離職率の低下・スタッフ定着率の向上に繋がりました。



3.成功されている整形外科開業医には、来院患者数を1日200人以上集められ、さらに潜在患者を見極めることができる高い集患力。集患や利益を求めるだけでなく、先生やスタッフの方へのフォローやモチベーション向上のサポート、働きやすい環境を管理する高い労務管理能力。地域の市場調査や競合がいないかどうかをリサーチし判断して開業地を選定していく高い選定能力を併せ持っているという共通点があります。
私が多くの開業医を見てきた中で、この三点の能力が優れている方が開業に成功されていると思います。また、これらに加え、新しいことを吸収する姿勢が開業を成功させるために必要なことだと思います。

4.開業立地の条件は、第一に、半径500m圏内に人口1万人以上、半径1㎞圏内に人口4万人以上の人がいること。次に、大手スーパーマーケットと同じ道沿い、または、近隣にあることが重要です。物件の選定時には、看板が大きく出せる点も重要視すると良いでしょう。何を治療してくれるところなのかをはっきりさせることで、来院患者が見込めるからです。



5. 隆由会では、開業を希望されている先生に分院長になって頂き、開業医としてのノウハウを学んでいただきます。先生には担当する分院で目標を立てて頂き、1日来院数200人以上を目指します。その後、4~5年で継承、独立となる継承制度があります。


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