MVCメディカルベンチャー会議

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第83回MVC 定例会in東京

2010年02月13日 | MVC定例会
医師の業務改善について学ぶため、三ツ谷佐代子氏(ビーエムコーポレーション代表取締役)を講師にお招きして、「かっこいいお医者さんになろう!」をテーマにお話いただきました。

① 私は自動車ショールームレディ、外資系人材派遣会社を経て、25年前に起業しました。ベストコミュニケーションという人間関係の最重要項目から社名をつけました。コミュニケーションは会社の血です。私達の仕事は、その血液が上手く循環するようマッサージすることであると考えております。

② 私は健康診断でオールAなので、あまり医療機関には行かないのですが、やはり医師の対応によって通院を続けるかどうかが決まる、という友人の話をよく耳にします。

③ 評判の良いお医者さんは、親身、親切で、正確な情報を知ろうと色々質問をしてくれ、診療に時間をかけてくれ、医療技術が高く、経験豊富というのが特徴です。一方、評判の悪いお医者さんは、機械的な診療をし、言葉が乱暴で、目を見て話さず、清潔感がない、という点があるのではないでしょうか。

④ 人間の第一印象は7~30秒で決定され、メラビアンの法則によれば、見た目が55%、話し方が38%、内容は7%というのが印象の構成因子です。「見た目」とは身だしなみ、表情、視線、立ち居振る舞いの総体で、「話し方」とは声量、正確さ、声質、テンポ、メリハリ、言葉使いを指します。

⑤ 着こなしのポイントとしては、自分自身を全体で見ること、トレンドや流行はエッセンスだけ取り入れること、清潔感と品性を持つこと、色と形に配慮することの4点が挙げられます。

⑥ たとえば、ストライプ柄の服を着るときは、ジャケットとネクタイとシャツで、そのストライプの幅が異なったものを着用することがポイントです。またメガネも印象を作るのに大きく貢献します。相手に与えたい印象で使い分けるのが良いかもしれません。

⑦ 表情のポイントは、口角が上った自然な笑顔にあります。政治家の男性たちの顔がいかめしく同じような顔をしていますが、表情筋が凝り固まることが原因です。毎日1分間スマイルの練習をすることが重要で、そうしないと頬の肉が垂れてきてしまいます。

⑧ 外見ではなく内面の問題もコミュニケーションには大きなウエイトを占めています。エリック・バーン(1910-1970)という心理学者が考案した人格理論によると、人間の性格には5種類の自我状態が存在し、そのバランスによってその人の性格の個性が形成されます。

⑨ CP(critical parent=批判的な親)、NP (nurturing parent=養育的な親)、A (adult=理性的な大人)、FC (free child=自由な子供)、AC (adapted child=従順な子供)という5つの基本的な自我状態の構成比率が、どれが優勢でどれが劣勢かは簡単なチェックシートで判定できます。これがエゴグラムです。

⑩ コミュニケーションを円滑にするために最も重要なのは、共感性を高めることです。言葉の後ろに隠された本音を上手く読み取ることが人間関係において最も重要です。エゴグラムを用いることで、この共感性を高めるコミュニケーション技術を高めることができます。医療技術に加えて、見た目の印象が良く、コミュニケーションも上手なお医者さんが増えることを期待しております。



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1 コメント

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懐かしく思いました (プロファクトリー 保坂幸彦)
2010-04-01 12:35:28
毎回、MVCのブログを拝見しております。
ビーコムさんは、弊社もお仕事をお願いしたこともあり、たいへん懐かしく思いました。
お医者様のコミュニケーションという内容も大変興味がわき、勉強させていただきました。
武蔵先生のビジネス理念に賛同し、閣外的に協力をさせていただいておりますが、今後ともお医者様が意義ある医療に専念できることを祈念しております。
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