オーディオ&真空管の部屋

~気仙沼市で再起をかけるオーディオ店『ミュージック・クラブ&真空管』店主の奮闘日記~

ガリ版印刷はなかなか乾かない、、、、、、の巻き。

2023-10-02 12:48:09 | 日記
私が子供のころは、学校の印刷物はガリ版印刷でした。学校の廊下にガリ版印刷機(シルクスクリーンの親戚みたいな転写機)が置かれていて、先生が一生懸命に一枚ずつ印刷をしていました。薄い和紙に蝋が引かれた 原紙 に鉄筆でガリガリ?カリカリ?と一生懸命に原稿を書き?切り?版画を印刷するようなインクを付けて、わら半紙、一枚一枚に印刷していました。現在のコピー機に慣れてしまった今となっては考えられないほどの手間と時間と技術が必要でした。そんな、ガリ版印刷ですが、今見てみると単なるノスタルジーだけでなく、印刷された手書きの文字や図柄の一つ一つになんともいえぬ味わいがあり、さらにカスレのある印刷はアート的な表現力があるように思えます。(あくまで個人的な見解ですが、、、)そんなガリ版印刷に対する、個人的なノスタルジーと個性的な表現力の魅力に魅かれ、震災前はほかの地方都市に遊びに行くと、昔ながらの事務機屋さんに立ち寄り、原紙、鉄筆、ヤスリ、修正液、などを買い求めました。作業場所の関係で印刷機は小型な物でしたが、手書きのチラシなどを作って楽しんでいました。印刷では版画用のインクを使うのですが、インクの量の調整が難しく、そのうえなかなか乾かないので、インクの量が多いと乾燥に1週間もかかったり、それでも触ると、インクが付いたりと中々手こずりましたが下手は下手なりに結構楽しめました。そんなこんなで10年ほどかけて集めたガリ版グッズですが、何度も引っ越ししたので何処に行ってしまったのか?とんとお見受けしなくなりました。たしか修正液は数十本、特に原紙は1,000枚以上?段ボールひと箱以上はあったのですが、、、いずれ、見つけて整理したいものです。