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脳科学者の著書

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視力回復者が画像を認識するために

2009-11-30 13:56:27 | 脳科学
生まれつきの盲者は、手術などで視力を回復して、脳に視覚情報が入ってきても、それを画像として認識できない。

つまり、一つのまとまった意味ある画像として、認識するためには、それらをまとめる核になるものが必要である。

そのために、すでに持っている非視覚表現(例えば触覚)を応用する。

例えば、花瓶を触覚によって、肌さわり、意味、用途、形などを知っているので、それに画像を付け加える形で認識する。

実は、赤ん坊はまず触覚(主に口を使って/口唇期)などで、情報を獲得しているので、それが基礎知識となる。

大人などでは、ワインは、素人には味の違いを利き分けられない。しかし、手持ちの概念(コク、香り、舌触りなど)をそこに当てはめれば、味の違いが分かるようになる。

知識は、このように、過去に築いた知識体系に、新しい知識を付け加える形で、膨らんでいく。

あたかも、クリスマスツリーに、飾りを付け足していくように。

「本田仁視」の著書たち

2009-11-29 11:57:09 | 脳科学
「本田仁視」氏は、1948年福島県生まれ。東北大学文学部卒業。同大学院文学研究科博士課程中退。博士(文学)。東北大学文学部助手を経て、新潟大学人文学部助手、助教授、教授、2008年逝去。
「本田仁視」の著書たち
1)「意識/無意識のサイエンス―症例と実験による心の解剖」
=見えない意識・無意識をどう研究のまな板に載せるか?脳の中にはさまざまな意識的・無意識的処理経路が存在する。そして意識されない刺激情報も私たちの認知・行動に影響をおよぼしている。その事実と脳内のプロセスを脳損傷者の症例とプライミング、潜在記憶などの実験から解き明かす!精神分析とは一線を画する心理学・脳科学的アプローチから意識・無意識現象をとらえる試み。
2)視覚の謎―症例が明かす「見るしくみ」
=視覚・認知機能に障害のある人たちには、この世界はどのように見えているのだろうか。この点になると、私たち健常者には、ある程度予想はつくものの、本当のところはなかなか実感として理解しがたい。そこで、本書では、代表的と思われる症例報告をいくつかとりあげ、そこに記載された患者の行動や彼らが見ている世界について、なるべく原著に忠実に、しかもできるだけわかりやすく紹介した。そこに示された患者たちの特異な視覚世界は、場合によっては自分の知らない世界をのぞきこむようなおもしろさがあるかもしれない。しかし、本書では、そのようなとりあげ方をあえて抑制している。本書の第一の目的は“見るしくみ”の一端を明らかにすること、すなわち“視覚の謎”の解明にあるからである。
3)視覚世界はなぜ安定して見えるのか―眼球運動と神経信号をめぐる研究 (新潟大学人文学部研究叢書)
4)眼球運動と空間定位
=視対象の空間的定位と眼球運動との関係に関する、実験心理学的な立場からの考察。実験心理学的な研究によって得られた定量的な分析結果に基づいて主題を検討する。





概念が生まれる前から扁桃体に組み込まれて

2009-11-28 23:29:46 | 脳科学
霊長類の場合は、「ヘビ=危険」という概念が生まれる前から扁桃体に組み込まれている。

生まれる前から組み込まれている「ヘビ=危険」の概念が目覚めるためには、それを経験する他人の姿を見る必要がある。

サルの赤ん坊は生まれて初めてヘビを見ても恐怖を覚えない。

母ザルが、ヘビに恐怖する姿を見て、「ヘビ=危険」の概念が目覚める。

だから、花を見て恐怖する母ザルを見ても、赤ん坊ザルは、花を見て恐怖するようにはならない。

母ザルが恐怖する姿を見たすべての対象に、赤ん坊ザルは恐怖するようにはならない。

随意運動から無意識運動へ

2009-11-27 18:57:11 | 脳科学
大脳が随意運動をするときには、大脳はその結果をフィードバックして、自ら正しく動いたかどうかチェックしながら慎重にやっていく。

それを小脳が脇からモニターして片っ端から学習して記憶する。

小脳が記憶してしまうと、もう大脳の慎重なフィードバックは無用になって小脳まかせで無意識のうちに行動できる。

試行錯誤の練習中には、大脳中心に、感覚情報、筋肉情報のフィードバックによる学習なので、ゆっくり進む。

しかし、脳(小脳)内に、モデルが完成すると、その後は、そのモデルが中心になって、フィードフォワード制御で、スピーディーに行動できる。

モデルが自動的・無意識的に制御するので、勝手に、意識しないで、行動できる。

これは、機会の中に、自動制御できるソフトウェアを組み込んだのと同じことである。

いじめや虐待の心理と脳構造

2009-11-26 13:44:09 | 脳科学
継続する脅威に対して、苦痛や恐怖から距離を置く試みとして、外に向いた注意の方向を内に切り替えて、夢うつつ、放心、無抵抗の、動物が見せる「狸寝入り」とおなじ解離状態に入る。

これは高僧などが坐禅や瞑想で、苦痛などに対して、対処する方法と同じだろう。だだ、高僧の場合には、完成された人格を持ちながらも、その状態に自由に出入りできる点が、虐待やいじめを受けた子供たちの見せる無関心とは異なる。

解離状態を繰り返すと、不安を覚え、嫌なことが起こりそうだと思うだけで、自動的に解離が起こる。

そうなると、世界の中で自分を不在にし、何事に対しても、自分を一歩離れたところから経験するようになる。

何事もに対しても、積極的に立ち向かわずに、無感情な傍観者になってしまう。

また、そこまで行かなくても、頻繁に苦痛な説教されたり、嫌な授業を受けなればならないときにも、身はそこに置きながら、その説教から、授業から、心だけをそっと抜け出して、空想の世界に羽ばたくということは、ごくありふれた光景である。

催眠状態も解離の一種である。通常の人格(意識)が眠って、副人格(無意識)が起きあがるようなものである。副人格が貯め込んでいて、通常人格(主人格)が知らないことからを、催眠によって、副人格を呼び出す感じである。

睡眠と覚醒の切り替え

2009-11-25 22:50:44 | 脳科学
睡眠と覚醒を切り替えるのは、脳の網様体と視床皮質系の変化であり、その推移は、神経細胞の振動数(脳波)で特徴づけられる。

網様体は、視床につながっていて視床皮質系を構成する、密集した双方向の伝達経路を通じて皮質のあらゆる部分と連絡している。

網様体にある興奮性の神経細胞が活発になるほど、視床皮質系の神経細胞は振動が速くなり、不規則になり、脳の活動領域が広がる。

眠っているときは、網様体の興奮性神経細胞の活動が弱くなる。すると、視床の表面を覆う神経細胞がゆっくりとした規則的な活動になり、感覚処理領域からの情報を遮断する。

つまり、睡眠と覚醒は、網様体の活性度に左右されるということである。

時間的づれ

2009-11-23 23:07:09 | 脳科学
意識は瞬時に現れるものではなく、視覚刺激が脳に到達してから意識が出来上がるまでにいくらか時間(0.2秒)がかかる。

視覚信号は、意識的な視覚や聴覚、情動、思考、知覚に変換すべく大量の作業をこなし、一つにまとめられて意識的な認識となる。

脳が体験をさかのぼったり、再構成するので、論理的な順序で、リアルタイムで出来事を体験しているように感じられる。

外から入ってきた感覚刺激が処理され、意識的な知覚になるまでにだいたい0.5秒ぐらいかかる。その時間的づれに気がつかない。

脳は、意識的な知覚を生みだすときには、必ず刺激が最初に入ってきた時点にまでさかのぼる。それによって即時性の幻想が作り出される。

脳はなぜ「心」を作ったのか―「私」の謎を解く受動意識仮説by前野隆司from筑摩書房から抜粋引用。

フィードバックとフィードフォワード

2009-11-23 00:30:42 | 脳科学
フィードバック制御では、ずれていた分だけ、間違っていた分だけ、修正する。しかし、この方法では間に合わないことが多い。

フィードフォワード制御は、予めこうなるだろうと予測して制御する。熟練者は、フィードフォワード制御を行う。

体が覚えているとは、フィードフォワードモデル(結果から原因を推定する逆モデル)が覚えていることである。

内部モデルとは、周りの環境の振る舞いを、脳の中の神経回路網にモデルという形で表現して記憶することである。

過去の経験によって手に入れたフィードフォワード制御の内部モデルは、小脳の中にある。

学習前には、内部モデルがないから、フィードバック制御を行う。学習が完成すると、内部モデルが形成されるから、そこからの指令によるフィードフォワード制御に切り替わる。

目標を持ち、それに近づいてゆこうとするフィードバック誤差学習によって脳内に内部モデルが形成される。その後は、これを使ってどうすればよいかが予測できる。
運動のやり方が、脳に順モデルとして格納されていると、その順モデルを使えば、その運動を思い浮かべる(イメージトレーニング)ことができる。

脳の中に順モデルを構築して、その順モデルを使った学習によって、運動の逆モデルを構築する。

順モデルは、こうすればこうなるという動きを脳内でシミュレーションする働きである。

順モデルは、内部モデルを構築するまでの過程で作成されるモデルであり、逆モデルは、そのようにして構築された内部モデルで、それを利用(フィードフォワード制御)して行動する。練習中(順モデル=生徒)と練習後(内部モデル=先生)である。

ビジュアル版 脳と意識の地形図―脳と心の地形図(byリタ・カーターfrom原書房)から抜粋引用と自分の意見・感想の付け足し。

脊髄反射と意識

2009-11-22 00:08:00 | 脳科学
熱いものに触れたとき、反射的に手を離す。この時、熱いというクオリアは意識されるが、意識は手を動かす判断には介在しない。感覚情報は脊髄でフィードバックされて脊髄反射する。

反射を起こす刺激は大脳皮質まで送られるものの、反射の中枢はそれ以前にあるので、大脳皮質を通るよりも短い経路で反応が起こされることになり、より速く的確に反応する役に立っている。

姿勢反射は原則として延髄、脊髄のレベルで現れるが、中脳の参加によって統合される。

(fromWikipedia)から抜粋引用。

階層構造的学問体系/物理学⇒化学⇒生物学。

2009-11-20 17:53:48 | 脳科学
私はすべての分野が階層構造的に積み上がってゆくと見る。
学問の世界でも、
1)物理学⇒2)化学⇒3)生物学⇒4)心理学⇒5)哲学⇒6)宗教。
へと知識が積み上がってゆくと見る。

記述レベル。脳の活動を1)原子レベルで記述することもできるし、2)生化学のレベルで記述することもできるし、3)神経生理学のレベルで記述することもできるし、4)心理学のレベルで記述することもできる。

今は科学万能主義で、科学に基づかないと、事実ではない、と見なされる。

心理学、哲学、宗教は科学の装いをつけるために、悪戦苦闘している。

あるいは、逆に、科学の装いをつけて真実であるかのように見せかけている。

4)心理学⇒5)哲学⇒6)宗教は、科学の装いをつけずに、体験の積み重ねによって、生起する確率の高さで証明するという方式をとるべきである。

経済学などは大きく外れても、統計などを利用しているので、科学的かのような受け取り方をされている。

社会は統計的方式をも認めてゆく方向に進むべきであると思う。

意識は何のためにあるのだろうか

2009-11-19 22:07:11 | 脳科学


「エピソード(個人史)」を記憶するためには、エピソードを個人的に体験しなければならない。

無意識のこびとたちの多様な処理を、一つにまとめて個人的な体験に変換するために、必要十分なものが「意識」である。

つまり、意識は、エピソード記憶をするために存在する。

意識は、無意識の結果をまとめた受動的体験をあたかも主体的な体験であるかのように錯覚するシステムである。

前野隆司氏は、「意識」は身体システムに何らの関与もせず、ただひたすら、見つめるだけの完全受動的傍観者だという。

脳はなぜ「心」を作ったのか―「私」の謎を解く受動意識仮説by前野隆司from筑摩書房から抜粋引用。

脳は似た事柄へは同じ機能で処理

2009-11-18 14:08:19 | 脳科学
英語でも日本語でも、読んでいる人が同じ人間であれば、脳は全く同じように処理する。

というのは、脳は、最初に読み方を習った言語によってその使い方を決定する。

その後、二つ目の言語の読み方を習うときには、最初に決定した脳の使い方をそのまま使いながら習う。

とうことで、英語でも日本語でも、同じ人が読むのであれば、脳は全く同じように処理する。

脳は、基礎構造を完成させれば、同じような事柄に対しては、それを流用する、あるいは、少し変形させたり、追加したりして再利用する。

記憶の場はどこにあるのか

2009-11-17 18:44:08 | 脳科学
いち・たす・いち (脳の方程式)


ニューロンの学習能力=ニューロンの可塑性=記憶の根源=記憶の場。

情報を処理する部位=情報を記憶する部位。
つまり、大脳皮質全体が記憶の場。

学習過程での実践処理を記憶としてニューロンのネットワークの中に蓄えてゆく。

「いち・たす・いち (脳の方程式)」(by中田力from紀伊國屋書店)から抜粋引用し、それに手を加えています。

分離脳者と自己意識

2009-11-15 16:51:32 | 脳科学
分離脳者の右脳の視覚野にだけ視覚情報が行く状態で、右脳の視覚野にコップを差し出すと、右脳の視覚野や運動野が関与した左手でコップを取る。
その時、「何を見ましたか何を受け取りましたか」と尋ねると、「何も見ていない、何も受け取っていない」と応える。
このような随意運動は、本人の自己意識(言語脳のある左脳)とは関係なく行われる。

自動症のてんかん発作がある女性患者は、自動症のてんかん発作中には自己意識の関与なしに服を身につけることができる。
つまり、てんかん発作中は記憶(何をしているかの意識的自覚)が途絶えているが、日常生活は進行している。

上の文章は、「脳科学の壁」(by榊原洋一from講談社+α新書)から抜粋引用して、それを私なりに書き換えたものである。

前頭前野眼窩部/前頭眼野の働き

2009-11-14 15:40:23 | 脳科学
前頭前野眼窩部[前頭眼野]は大脳辺縁系との連携があり、この部に障害があると、辺縁系の活動を調整したり、統合したりする面に障害が生じる。
つまり、抑制力が低下して、衝動をおさえられない、いわゆる強迫性障害などが生じる。

1)衝動的行動。性急、考えずに行動する、爆発的、攻撃的行為、怒りっぽい、不適切な言動(わいせつな発言や行為、悪ふざけ、軽薄な行為、窃盗、過食)など、自己制御ができず、それが適切でないことを自らも意識しているが反社会的行動に走ってしまう。抑制のきかない、無神経な、場面に不適切な行動がみられる。

2)無茶な判断・行動。意思決定をする際、前頭眼窩部障害患者は不利益な結果を恐れず、高いリスク(結果として大成功か大失敗につながる)を冒すことがある。
これは辺縁系との連絡が途絶えることとも関与しており、単なる脱抑制、衝動的な行為の結果ではない。

3)転導性・被刺激性の亢進。すぐ気が散って本来の行動が中断する、模倣行為をしてしまう。

4)思いやりの欠如。周囲に対する思いやり、配慮が欠けてくる。つまり相手の気持ちを読む力、同情心、感情の移入などが損なわれる。

5)対人関係の問題。前頭眼窩部の障害での企画遂行障害は、感情や衝動統制、対人関係の調整ができないことに原因がある。
しかし、背外側前頭前野の障害でみられるような記憶力、注意力、作業記憶などの認知機能には明らかな異常はみられない。知能検査も正常である。

6)人格障害と誤診される。時としてその行動が突発的な事件に発展し、犯罪にむすびつくことがある。また人格が崩壊し反社会的人格者の示す行動(仮性あるいは二次性精神病質)がみられ、人格障害と誤診されることもある。

「前頭前野眼窩部」「前頭眼野」を検索して釣り上がった情報を加筆修正。

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