言語未満の発声と律動を伴う、泣く笑う遊ぶの身体表現は、理性脳(前頭葉)の要求によって、言語機能に転換される。
あるいは、下位の機能(言語未満の発声と律動)に、上位の機能(前頭葉言語機能)が付加される。
子どもは、泣く笑う遊ぶの身体表現と言語機能とが一体になって表出されるが、大人になると、言語機能だけがこき使われて、泣く笑う遊ぶの身体表現の出番が少なくなる。
大人が、子どもや動物に癒しを感じるのは、自分が失ってしまった、泣く笑う遊ぶの身体表現を使って自己を表すからであろう。
古里(故郷)を去って、戻れぬ寂しさから、古里(故郷)をしみじみこうるのであろう。
前頭葉の機能が衰えてくると、人は涙もろくなる。