鳥とパイプと日本酒のおっさんメモ

おっさんの日々の散歩における鳥たちの写真と、好きなパイプタバコの感想
好きな日本酒の感想、等を、写真でメモ

G. L. Pease - Lombard (Fog City Selection) このシリーズのラス前

2021年10月04日 | パイプタバコ
2021年 10月

今回は G. L. Pease - Lombard (Fog City Selection)

GLP のFog City Selection もこのブレンドで7作目のレビューとなりました
あと1つで終わりとなりますが このブレンドは 2005年のリリースとなりますから
前回の Laurel Heights(ローレルハイツ) の1年前の作品となります


ラタキアが入っているということで LH とは姉妹関係の当ブレンドになりますが
当ブレンドにはその他にペリクとバーレィが入っていますのでまた違うブレンド構成となり
似たブレンドとしては C&D のEpiphany をすぐに思い浮かべます
なので比較対象としては Epiphany となるのですが 大きく味わいは異なるようです
その辺の原因を探ってゆきたいと思います


サンフランシスコの観光名所としては こちらのLonbard street の方がLH よりも有名です
このシリーズの名所を埋め込んだ地図
何度も出てくるこのサンフランシスコの街の地図になりますが
ロンバード・ストリートと書かれたポイントのある所から東へ延びるストリートが
テレグラフヒルまで続いている観光名所となる通りになるのですが

ハイドストリートから東へ向かう道路の少しの区間が下りだけの一方通行になっており
世界一曲がりくねった道路 としてとても有名です

東へ向かう下り坂になっているのですが 東にはテレグラフヒルが見え 北側にはサンフランシスコ湾が見えるとてもきれいな道路になります 道路の周りには花壇があるのですが 高いところから下る
この道路はとても曲がりくねったヘアピンカーヴの連続ですから 美しさとデンジャラスな感覚が交差する当ブレンドのイメージを表現しているのかと思われます

道路を下から見ると




スピードを落とすため8つのカーブが作られておりその周りには綺麗な花壇が作られています



危ないので時速8㍄以下で走らないといけないそうですが
ため息の出るような美しさと ぞっとするような恐ろしさの同居した道路になっています

このブレンドのイメージを考えるに その感覚が後に思い起こされることになりました



 


小さくカットされたリボンカットになっておりますが
堅めに詰めると少し詰まりやすいのでゆるく詰めることが肝要かと思いました
思った以上に燃えにくいのかと思います

葉組は
Burley, Latakia, Perique, Virginia となっており
Virginia Based という分類になっています

VaPer でもないし VaBur でもない分類のこのブレンドですが
LH に比べてラタキアの存在は強く感じるようです



感想

葉組は同じですが Epiphany の方がずっと喫いやすくこの私は美味いと思いました
それが率直な感想になりますが あくまで比較した場合の話であって
味わい的には当ブレンドとEpiphany とは大きく異なるようです




点火と同時に立ち上がるのは
素晴らしいバージニアの甘さになります
少しブライトが勝るようなこのバージニア 軽いシトラスとレーズンのような味わいの甘さを含み
なおかつしっとりと落ち着いた甘さを感じます
当ブレンドのペリクも軽い酸味とそのレーズンの風味を与えるようですが
さして強いわけでもなく 軽く効いている程度になります

LH と比べると バージニアはしっとりと甘くあちらはカラッとしていますのでそこが違いになります
Epiphany と比べると バージニアの甘さが強く感じますが ペリクは弱いです そこがまず違います


当ブレンドにはラタキアもバーレィも入っていますが
ラタキアは最初からはっきりとその存在を感じるように思います
そこも LH, Epiphany とは違うところになります


ここで問題になるのがバーレィになります
当ブレンドにドライ感と軽いナッティさを与えるのでしょうがイメージ的にはそうではありません…

中盤辺りからボウルが温まってくるとそのバーレィもラタキアも存在感を増してきます
逆にバージニアの甘さが目立たなくなってくるようです

Epiphany の場合はもっとバーレィが効いていて ドライ感も野草の風味もしっかりと感じられる
アメリカンなイメージになるのですが 当ブレンドはそうではないです
当ブレンドはあくまでバージニアが中心のバージニアを味わうがためのブレンドになっているのですが
予想以上にバージニア以外のスパイシーな味わいを感じます…


ラタキアの量の問題なのか バーレィの質の問題なのかよくわかりませんが
この私は当ブレンドに辛めのスパイスの存在を感じてしまいます
辛いと言っても南蛮のような辛さではなく 黒コショウや山椒のような辛さになります
あるいは何か強いシガーのようなものでしょうか…
よくわからないのですが

その辛さがラタキアとバーレィと合わさって 
少しウッジーな感じとホットな感じと少しマスティな感じを与えるように思います
ここが当ブレンドの特徴でしょうか



最初トロ~んとした極上の甘さでスタートした当ブレンドですが
次第にデンジャラスなシブさから冷や汗の出るような辛みを感じるようです

これがこのLombard street を意識したGreg Pease さんのイメージなのかと思いました
Twist という言葉で表現されていますが まさにそういったイメージになります
甘さと辛さ 美しさと恐ろしさ そういった印象が同居するブレンドかと思いました


しかしこの私 辛いタバコはどうもいけません…
赤唐辛子の辛さは良いのですが 黒コショウや山椒のような辛さがタバコに関しては苦手になります
Peterson のNight cap などもそうなのですが ボウルが温まってから強くなるこういった辛さが苦手です

バージニアをゆっくり味わうどころではなくなってしまいます
気にならない方もいるのだとは思うのですが この私はダメですね
感度の悪いパイプならば少し良いのかもしれませんが肝心のバージニアの美味さが消えてしまいそうです

なので当ブレンドは残念ながらバランスの悪さが気になってしまって
この私には合わないようです

この私にとっては Laurel Heights Epiphany の方がホッとする好みのタバコになります
そういった感想となりました
それでは また
コメント
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