まつや清の日記 マツキヨ通信

静岡市議会議員 まつや清の日常を毎日更新!

お茶の放射能汚染基準値セシウム1kg500ベクレルをどう考えるべきでしょうか!?

2011年06月22日 | ニュース・関心事
本日の静岡市議会の議会運営委員会で、お茶が放射能セシウム1kg500ベクレル基準値を越え大問題になっているとして、自民党、新政会、公明党から下記の意見書が提案され、早急にと、提案説明、質疑、討論なしで簡易採決(全会派賛成)となりました。

議会運営委員会直前に自民党会派から意見書案を見せられ、会議が始まり、あっというまのことでした。討論ができると聞き流し異論をはさみませんでした。これがうかつでした。議会運営委員会委員長の発言をしっかりと聞いていないといけません。

意見書項目は3点。
1、新たな規制値
2、損害賠償の範囲
3、政府の農家支援

1の項目が問題です。
前文で「…また、その使用方法は茶葉の種類や飲用目的により様々で、他の飲食物と同一にとらえることは適切でないと考える。よって、政府におかれては茶の規制値について、飲用物としてのお茶の特性を考慮して、専門的知見及び科学的根拠に基づき、つぎのとおり対応されるよう強く要望する。」

決議として、
「1.茶の特性を踏まえ、消費者が口にする食の形態に応じ、放射性物質が人体に与える健康被害を科学的根拠に基づいた、検査基準と検査方法を早急に確立し、新たな規制値として公表すること」となっています。

お茶が「他の飲食物と同一にとらえることが適切でない」とは何を意味するのか?「消費者が口にする食の形態に応じ」とは何を意味するのか?
このことの意味することについてまったく確認しませんでした。

お湯をいれての飲用茶基準がないことは問題であるかというと、そう簡単ではないと思います。ほうれんそうの味噌汁を作って、みそ汁の引用基準をつくることか、にもなってしまいます。食べるお茶も販売されています。

この決議は、静岡県のお茶業界の声です。
知事が指摘している問題は、生葉も荒茶も製茶も皆同じ1キログラム当たりセシウム500ベクレルである事についてです。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-340/cha-housyanoukekka_h23.html#H23.5.15made

荒茶・製茶は、生葉の検出値の5倍くらいになりますので、最初、県は検査を最初拒みました。上記の5月11日から5月19日公表の数値から、荒茶・製茶を検査すれば500ベクレルを越えるサンプル、つまり生葉で100ベクレル以上は7か所も出ています。

そして一方で飲用茶の検出値を公表し問題ないとしたのです。もともと暫定基準で水道水が10ベクレルから200ベクレル、子供は100ベクレルとして緩和されたために、1,9ベクレルから14ベクレルだから「全く問題ない」とする知事発言になっています。

飲用茶は、生葉の検出値のおよそ10分の1から25分の1くらいです。WHOの水道水10ベクレルとすると3か所で基準値を越えています。そうした中で、静岡市の藁科地区、両河内地区での自主検査で製茶シウムが679ベクレル、461ベクレルが公表されました。

藁科地区20工場のの再検査が厚生労働省横浜検疫所で行われ6月14日に公表。製茶セシウム500ベクレル以上が4か所となりました。そこで、県はわざわざ発表を遅らせて、県の放射線監視センター独自の調査として飲用茶の検査結果を一緒に発表。

それによると
614→5,8
601→7,8
604→7,8
581→7,6
654→7,3
77分の1から105分の1くらいです。

「生葉→飲用茶」と「製茶→飲用茶」と調査結果の発表形式が異なりわかりずらい点があります。生葉→製茶が5倍とすれば、5月11日~19日の10分の1から25分の1は、「製茶→飲用茶」は50分の1から125分の1になります。

WHO水道水10ベクレルで行くと、500ベクレルから1250ベクレルとなり500ベクレル基準はそう無茶な数字でありません。こうした点を踏まえて、上記意見書をどう評価すべきかです。ご意見を下さい。

因みに、水道水の規制値10Bg/kgは、毎日2Lづつ1年間飲み続けると体内被曝、0.1mSvを受ける量であり、自然界から、2.4mSv/年、健康チェックで0.5mSv/年など、通常の生活からも被爆する現状での体内被曝で健康影響を考慮しなければなりません。


フランスで静岡県産のお茶に放射能検出のニュース

2011年06月21日 | ニュース・関心事
フランスで静岡県産のお茶に放射能検出のニュースが3日前から流れて、今日の各誌朝刊で、御前崎市の製造業者による玄米茶だったとの報道です。この時期に玄米茶というのは、静岡に住む者にとってえ!という感じです。

玄米茶もお茶の一種ですがちょっと感覚がずれます。それにしても、御前崎市の製造業者の方々がどこのお茶を使って玄米茶を製造したのか、その事実関係が分からないと何ともコメントのしようがありません。しばらく静観。

今日、地域で「会派虹と緑」のニュースを配布していましたが、お茶さんがあったのでご挨拶しながら現状について伺いました。もう、怒り心頭でした。「全部返品されてくる、一体だれが責任をとってくれるんですか」。

「それは東京電力ですので損害賠償を考えるしかありません」「どの範囲まで認められるんですか」「静岡市長は風評被害も賠償対象にと政府に要望しています。農協では弁護士含めて対策協議会を発足しています」。

「自分たちは、農協じゃないんで」「でも相談してはいかがでしょうか」「それにしても政治家はみんな何しているんだ」と政局がらみの批判。「あんたもそうだ」と手厳しかったです。あまりにすごいので言い返しました。

その後のやり取りで「わかった、あんたを応援するぞ」にはなったのですが、静岡市の藁科地区での500ベクレルを越えた本山茶による現実の厳しさを再確認しました。

※※
【放射能漏れ】
仏で基準超は玄米茶
2011.6.20 20:51
 静岡県は20日、フランスが同県から輸入し、基準値を上回る放射性物質が検出された茶葉は、同県御前崎市の製造業者が輸出した玄米茶だったと発表した。

 県によると、業者は県内の複数の茶畑から収穫、製造したと説明している。県は21日にも業者が保管する玄米茶を検査、産地を特定する。フランスから玄米茶を取り寄せ、輸出自粛などについて検討するという。

 玄米茶は5月上旬に収穫した一番茶の製茶に玄米を45%混ぜたもので、フランスに輸出した以外では流通していない。玄米は平成21年度、22年度産だった。県が先月31日、欧州連合(EU)が求める産地証明書を発行していた。

 この業者が民間の検査機関で一番茶の荒茶を検査したところ、放射性セシウムが1キログラム当たり最大約400ベクレルが検出されたという。

産経新聞

海江田経産相、福島型原発の廃炉検討発言

2011年06月21日 | ニュース・関心事
海江田経産相が、ウイーンのIAEA記者会見で東京電力福島第1原発1~5号機に使われているGE社が開発した原子炉格納容器「マーク1」について、安全性の観点から、廃炉を含めた検討が今後の課題になる、と発言。

安全基準を満たした原発のの再開を自治体にお願いするとして猛反発を受けた経産相が、一方で老朽化、欠陥原発につてその方向性を示唆したことは、政府の中でどのような脱原発設計がなされているのか、注目すべき事態。

地震、老朽化、新規中止、新たな安全基準に基づくバックチェックで脱原発を議論しているのであれば、きちんと情報公開して国民に問題を投げかけるべきではないでしょうか。いずれにしても定期検査で来年には原発は停止。

ここは、一挙に国民投票か、住民投票で決めていきたいものですね。

※※
<原発>福島と同型は廃炉も…経産相、今後の検討課題
毎日新聞 6月20日(月)21時42分配信


拡大写真
IAEA閣僚級会議で演説する海江田万里経産相=AP

 【ウィーン会川晴之】国際原子力機関(IAEA)閣僚級会議に出席中の海江田万里経済産業相は20日、当地で会見し、東京電力福島第1原発1~5号機に使われている米ゼネラル・エレクトリック(GE)社が開発した原子炉格納容器「マーク1」について、安全性の観点から、廃炉を含めた検討が今後の課題になるとの考えを示した。震災後、閣僚がマーク1の廃炉の可能性に言及したのは初めて。

 海江田経産相は「(マーク1は)40年以上が過ぎている。(設置から)30年で大規模点検をし、以後も頻繁に点検をしている」とした上で、「どんな安全対策をとれば良いか、一定期間がきたら廃炉にすべきかどうかが課題だ」と語った。

 IAEAが過去に原子力安全・保安院を経産省から独立させるよう助言したものの「生かされなかった」と指摘し、「原子力に関係した人の間で安全性に対する根拠の乏しい考えがあった」と批判。原子力安全・保安院の独立を「2012年がめど」との考えを示す一方、原子力利用を後退させる考えはないことも強調した。

 マーク1は、GE社が60年代に開発。耐震強度の問題が指摘され、米原子力規制委員会(NRC)は80年に再評価したが、「(問題を)無視できる」と結論づけ、日本も同様の国内指針を作った。同型炉は、米国は地震の少ない東部に24基、日本は福島第1や敦賀、浜岡(廃炉決定済み)、女川、島根の5原発に計10基。ほか台湾2▽スイス1▽スペイン1。


東光寺はなれ墓地「寂光苑」経営許可処分の取消しを求める陳情の提出

2011年06月20日 | ニュース・関心事
本日は、6月市議会での各常任委員会への陳情提出締め切り日です。下記の陳情が市議会議長宛に提出されました。偶然の出会いから、昨年度の3月議会厚生委員会で「話し合い」斡旋の質疑を行ったテーマです。

保健衛生部長の「話し合いの斡旋の約束」に事態を楽観してしまいました。実態は、東光寺側弁護士からの「公共の福祉」に基づく墓地経営許可申請を遅滞させるなら裁判も辞さない、との申し入れに「約束」反故の許可決定。

その後の「住環境を守る会」の悪戦苦闘の毎日の中、今日は下記の議会陳情と署名の提出。住民団体側の「超党派的運動」スタイルの中で、井上つねや副議長への陳情提出には、自民党、公明党、共産党議員も同席。

7月1日の厚生委員会で審議されます。傍聴してください。



※※
東光寺はなれ墓地「寂光苑」経営許可処分の取消しを求める陳情
平成23年6月20日
静岡市議会議長 石川久雄様

陳情者  東光寺墓地「寂光苑」造成反対・住環境を守る会
               共同代表 静岡市葵区千代田六丁目3-10   岡崎康之   ㊞

同   静岡市葵区千代田六丁目4-19-1 成田篤司   ㊞

[陳情趣旨]
(1)  葵区千代田4丁目の曹洞宗東光寺から560m離れ、葵区千代田6丁目3番に位置する管理者が現地に不在の面積516㎡の東光寺のはなれ墓地「寂光苑」の土地は、周囲が圃場整備された昭和40年以後から平成10年ほどまで現況は畑あるいは荒れ地となり、長らく墓地として利用されていなかった間に隣接及び周辺に民家・アパートが建ち、昭和45年7月に市街化区域、平成8年2月に第1種中高層住居専用地域となり、現在では完全に住宅に囲まれた土地となっています。
(2)  このような状況にあって、墓地を新たに造成することは隣接・周辺住民の住環境を著しく損なうことから、当該土地のみなし墓地としての造成及び新規申請以前から墓地反対の署名をし、静岡市長への陳情・静岡市保健所への陳情などを行ってきました。      
(3)  平成23年1月19日付東光寺の墓地等経営許可申請書に添付された「隣接土地所有者の同意に関する報告書」には事実と違う点が存在し、それを静岡市保健所に指摘しましたがその真偽を問うことなく、静岡市保健所長は平成23年4月8日に墓地経営許可を下しました。     
(4)  平成23年3月14日の静岡市議会厚生委員会で保健衛生部長は「東光寺と住民の話し合いの働きかけをする」と答弁してくれました。その後東光寺に4度保健所から働きかけをしたとのことですが、どのような努力がなされ、住民との話し合いを断っているという具体的な理由について住民側に説明は行われていません。
平成22年4月1日から施行した静岡市墓地等の経営の許可等に関する事務取扱要領第2共通事項 1事前相談等(3)には「申請予定者及び周辺住民は、墓地等の設置等に際して紛争が生じたときは、相互の立場を尊重し、自主的に解決するよう努めること。」とあります。東光寺が周辺住民との話し合いに応じないのは自主的に解決するということに沿っていません。更に千代田6丁目自治会にはみなし墓地としての造成前から現在まで一言の説明も行っておりません。
従って、紛争が存在し、東光寺が自主的に解決するということに沿っていないのにもかかわらず、静岡市保健所が話し合いの働きかけを中止し、静岡市保健所長が墓地経営許可処分をしたのは上記事務取扱要領に照らして、適切な処分とは受け取れません。
(5)  墓地等経営許可申請中にもかかわらずインターネットで、当該墓地「寂光苑」が「宗旨・宗派不問」で販売されていました。又一方同時期に東光寺の境内墓地もインターネットで販売されており、墓地等経営許可申請書の「檀家などからの使用希望が増えてきた」という申請理由との整合性がとれていません。
税制面で優遇されている宗教法人が、「公共の福祉」の名のもとに「寂光苑」の墓地経営の申請を行いながら、墓地経営の許可を受けていない段階で、販売を行っていた事実を保健所はどのように理解していたのでしょうか。   
しかも、住民との紛争を抱えたまま墓地経営許可が出されるのは静岡市においてははじめてのことです。

[陳情項目]
(1)  静岡市保健所長が平成23年4月8日付22静保生第5235号で東光寺代表役員仲繪公三に対してした墓地経営許可処分についての取消しをしてください。
(2)  静岡市保健所は東光寺と周辺住民及び千代田6丁目自治会との話し合いを斡旋してください。

海江田経済産業大臣、全国の再開を見送る原発立地首長に、運転再開の要請

2011年06月19日 | ニュース・関心事
上記の動きに原発立地の道・県知事は「とんでもない」との怒りの声、報道が全国各誌で1面トップ。ところが、菅首相も海江田大臣方針に「まったく同一だ」との表明をされてるとのこと。えー!びっくり!

この間の「菅おろし騒動」に冷ややかな眼でコメントしてきました。半分は菅首相の失態・失政のツケ、半分は原発推進勢力の巻き返し、と。今日の朝の海江田経産省大臣の動きの報道に、政府の分裂か、と思いました。

どうも違うようです。確かに、菅首相が「再生エネルギー推進法」をかかげているこの時期、54基のうち17機しか稼動していない現状、しかも13ヶ月に1度の定期検査を考えると、焦る気持ちは分かります。しかし!

エネルギーシフトの制度設計は、原発を止めていく法整備と自然エネルギーを進めていく法整備の二つの分野に分かれます。菅首相に求められるのは、再生可能エネルギー推進に合わせて原発の計画的廃止条件を示すことです。

せっかくの脱原発推進の菅首相ガンバレの声が起こりつつある時に、原発廃止計画を示さないままでの海江田大臣の原発再開は、まるで世論に逆行。先ずは福島原発の収束のメドを福島県民と共に考えることではないでしょうか。

いずれにしても浜岡原発の今後を幅広い関係者含めた議論を進めていく必要があります。賛成、反対を問わず、一度関係者集めての大シンポジウムを静岡市でやってみたいものです。

夜回り先生、水谷修さんのお話を聞く

2011年06月19日 | ニュース・関心事
地元町内の立正佼成会の信者さんから「夜回り先生 水谷修さんの講演会がありますが参加しませんか」とのお誘いを受けて今日の午前中、聞きに行って来ました。初めてでしたがテーマがテーマだけに感動の連続でした。

「昼の世界」「夜の世界」。自分は夜回りの「夜の世界」で悩み苦しむ「夜に眠らない子ども達を相手に活動して来た」との自己紹介ではじまり、何故、定時制高校の先生に志願したか。その理由の説明ではや「すごい!」。

そして、「夜に眠れないリストカットを繰り返す子ども達」の話となり、具体的にいきあった子ども達、その子ども達を守ることが出来なかった自分を赤裸々に語りながら、この社会が抱える病理の分析に入っていきます。

「3・11を境に「相談活動を一時中断させるほどの衝撃的な被災者状況」「甲状腺に障害を抱え石巻市大川小学校に赴任した教え子である稲葉先生の死」「再開に至らせる被災を乗り越えて生きようとする教え子たちの力」。

もはや「神業的な水谷修さんの偉業」としかいえないような子ども達との格闘の世界。何百回も話す講演は構成が完璧な「古典」のような感じさえしました。同じ話でも同じ場所でいつも聞く人に感動を与える作品のようです。

お話の中でのキーワードは「褒めるということ」「人のために尽くす」という行為。最後に沖縄戦のガマのアメリカ軍による虐殺の話。命が命としてただ存在するのでなく世代と世代を引き継いでいるとするメッセージ。

今日の機会を与えてくださったTさんに感謝。

「いわき市→南相馬市」福島原発震災ボランティア活動支援の報告の会

2011年06月18日 | ニュース・関心事
「今まで当たり前に思っていたことが当たり前でない現実を目の当たりにして、社会への不満足度の基準が変わった」「ボランティア活動している現場の非日常とボランティアセンターに戻りながら見えた日常の世界のギャップ」。

「ここはお母さんが作った庭ですのでこのままにして置いてくださいという張り紙が、見渡す限りの瓦礫の中に見た時、言葉が出なかった」。福島原発震災支援「いわき市→南相馬市」に参加されたボランティアの皆さんの語る言葉。

福島原発震災には、被災現場とボランティア活動で見えてくる世界に更に放射能汚染という眼に見えない怖さが覆いかぶさります。会場となったミライエでは「SAVE岩手」の皆さんによる「復興の狼煙」ポスター展となっています。

そのポスターから伝わってくる感動。福島原発震災を語るときの放射能汚染の怖さが最初に来ます。岩手県や宮城県のボランティ活動で見えてくる世界と重なる感動も伝えないといけないことを今日の報告会で感じました。

次回は、8月8日~10日です。ボランティア参加者説明会が7月9日(土)アイセル21にて開催します。今日は、静岡新聞と中日新聞の記者さんが取材に来てくれました。参加者は12名でしたが、少しずつ仲間が増えていく感じです。

二元代表制のひとつの緊張する「現場」、市長部局との6月議会質問打合せ

2011年06月17日 | ニュース・関心事
16:30~21:20分まで6月28日の総括質問に関する質問、1、市長の政治姿勢 ①福島原発震災と脱原発宣言について ②静岡合衆国構想について 1、防災計画の見直し等について 2、静岡合衆国構想、打合せ。

今日の昼が締め切りでしたが最後に近い届け出。質問作成の担当部局とのやりとり。彼らも市長・副市長など三役会議での質問対応協議の締め切りがあり、どうしても今日中に質問の確認書だけは終わらせたい、意気込み十分。

テーマがテーマだけに担当部局が多いことは事実ですが、16:30の打ち合わせに50人の職員の方々が質問の中身についての話を聞いてくれる事態。言葉だけのやりとりでは埒があかないと第一次質問要旨を提出。

そこからはじまる担当部局とのバトル、まさにバトル。縦割り、横割り、あっちの質問、こっちの質問、この論旨は通らない、と「総攻撃」の様相。ここで引いては「市民の代表」の名がすたる、と粘り強く、我慢の対応。

宣告、職員の方々もこちらの魂胆はお見通しで「押せば引く」「引けば押される」シーソーな対抗的議論。本来なら、市民の前でやらなければならないやり取りでしょうが、実は刺激においては一番の緊張する場面です。

疲れてくると「まあ、いいか」の気分にも、しかし、これが二元代表制の本質的局面、現場であると、民主主義の力強さを感じます。市長部局職員を拘束する議員の質問の権限。有権者の方がたに誇れる質問をしたいものです。

「浜岡原発停止は象徴的な文明史的転換」田辺静岡新市長の所信表明

2011年06月17日 | ニュース・関心事
田辺市長を応援した市民の方々中心に傍聴席は満席であった6月議会初日の昨日、田辺信宏新市長は「浜岡原発停止に象徴される文明史的転換」を含む所信表明を行いました。マスコミ各社、「祝儀相場」の報道となるのか。

「虫の眼、鳥の眼」、「まちみがき戦略プラン」という独特な言い回しで街頭演説を繰り広げてきた田辺市長ですが、「行財政改革」の推進、「新しい公共経営」の手法を駆使して、市民サービスの向上を図ると述べました。

私より若い世代の市長、清涼感を感じます。ただ、「浜岡原発停止に象徴される文明指摘転換」との時代認識に立ちながら現実の課題の困難さ、立ち向かう緊張感、ぶつかる衝突感が微妙にも伝わってきません。

東日本大震災、被災地を訪問したとのことですが、福島原発震災への基本認識やお茶の暫定基準を超える放射能検出はさらっと語っているところは意外です。既に6月議会に20人を越える質問者が届けられています。

どんな答弁を繰り広げてくれるのか、楽しみです。

※※
 今議会は、私にとりまして市長就任後、初めての市議会定例会です。そこでここに、私の市政運営に対する所信を表明します。

 まず、はじめに、去る3月11日に東日本を襲った大震災で、亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
 被災地に赴き、被災者の声を聞き、「行政の最大の責任とは、市民の生命(いのち)と生活(くらし)を守ることだ」と、私は、いま改めて感じています。市政を担う責任の重さを深く自覚して、今後の市政運営に全力を挙げて取り組んでいく決意です。
 議員各位をはじめ、傍聴者の皆さん、そして広く市民の皆さんのご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

 さて、私は、今、二つの目線から本市の目指す姿を見据えています。一つ目は、草の根に息づく虫の眼から見える「災害に強く、安心安全に人が暮らせるまち」という都市ビジョンです。静岡市民の皆さんの「不安」を「安心」に変えるため、防災や福祉、医療、子育て、介護などの環境の充実を図っていきます。
 二つ目は、大空に舞い上がった鳥の眼から見える「求心力が強く、世界中から人の集まるまち」という都市ビジョンです。ここに埋もれている地域資源を掘り起こし、観光振興を切り口にして、人を集める仕組みをたくさん用意することにより、雇用の機会を広げ、地域経済の活性化に結びつけていきます。
 このミクロとマクロの2つの目線から見据えた都市ビジョンの下、現行の第2次総合計画を継承発展させ、「世界に輝く『静岡』の創造」に向けて、新たな時代に即応した施策を展開していきます。
 その実現に向けて、まず、第一に取り組むべき課題は、「行財政改革」の推進です。ニュー・パブリック・マネージメント、すなわち「新しい公共経営」の手法を駆使して、税金の無駄遣いを洗い出し、市民の皆さんへの行政サービスの向上に振り向けていきます。7月末には、市民目線を採り入れた「静岡市版事業仕分け」を実施するほか、「事務事業評価」や「業務改善提案」の実施、「市長給与の半減」や「職員配置の見直しによる総人件費の削減」などを、現行の「行財政改革推進大綱実施計画」に位置付け、断行していきます。
 その第一歩として、私自身の給与を半分にする特例条例案を、今定例会に提出させていただきました。原子力発電所の停止に象徴されるような文明史的大転換点にあっては、こつこつと積み木を重ねるような行政のやり方では、ときに間に合いません。市民にとって納得できる目標を高く掲げるやり方を断乎やり遂げて、私の行財政改革に臨む真剣な姿勢、決意を示さなければなりません。議員各位のご理解を切にお願い申し上げます。
 そして、生みだされた財源を活用して、取り組んでいく新たな施策については、第2次総合計画の実施計画に位置付けて、
 ・実現のためのまちみがき戦略 
 ・実施していく工程表
などから構成される「まちみがき戦略推進プラン」を策定します。
 この「まちみがき戦略推進プラン」は、今後、市内各所で開く「静岡まちみがきトーク」や「各種団体との意見交換会」、「講演会」などの機会を通じて、市民の皆さんの意見に耳を傾け、これを参考にして、9月末を目途に策定し、公表していきます。

 次に、私の市政運営に取り組む三つの基本方針を申し上げます。
 第一には、「現地現場主義」です。常に現地現場を大切にして、市役所を飛び出し、できる限り地域に赴き、市民の皆さんと身近に向かい合う機会を設け、建設的な対話を深めながら、官民協働の市政運営を心がけていきます。
 第二には、「スピード重視」の市政運営です。早急に対応しなければならない事柄については、目標と期限を明確にして、スピード感と決断力を持って、市政を推進していきます。
 第三には、「積極的な情報発信」です。本市が持つ様々な情報について、行政の主体性を明らかにし、市民の皆さんをはじめ、広く国内外に分かりやすく伝わるよう、積極的、戦略的な情報発信を行っていきます。

 最後に、以上の基本方針の下、今定例会に提案させていただく施策について、ご説明します。
 まずは、「防災機能の強化」についてです。
 市長に就任して間もない4月16日に、津波の影響が懸念される本市沿岸部の視察を行いました。また、5月13日から15日には、東日本大震災により被害を受けた仙台市、気仙沼市を視察してきました。この視察を踏まえ、津波対策を緊急に実施していくために、今月1日に「緊急津波対策室」を設置しました。
 さらに、「5分で500メートル」を合言葉に、津波からまず避難することを目的として、5月21日に緊急津波避難訓練を実施しました。その経験を基に、早急に対応が可能なソフト面の整備として、「避難場所や避難施設のサイン整備」や「海抜表示板の設置」のほか、「地域自主防災会への支援」などの経費について、補正予算案を提出させていただきました。
 次に、「環境・エネルギー対策」についてです。
 東日本大震災における福島第一原子力発電所の事故や浜岡原子力発電所の停止などは、単なる環境問題ではなく、わが国のエネルギー政策を考え直す大きなターニングポイントとなりました。大量のエネルギー資源を消費するライフスタイルを変えていくこと、また中長期的には、自然エネルギーの活用などエネルギーの地産地消に取り組んでいくことにより、人の営みを地球にやさしいものに変えていくことが必要です。
 このような状況に対応するために、清水副市長を本部長とした「省エネ推進本部」を設置し、様々な取組みを実施していきます。「市民啓発の省エネキャンペーン」や「太陽光発電システムの設置や壁面緑化に対する補助金の拡大」などについて、補正予算案を提出させていただきました。
 なお、本市のお茶の安全性の問題については、関係機関と連携を図って、適切に対応していきます。

 以上、私の市長就任にあたっての所信、目指す都市ビジョン、基本方針、そして早急に対応する施策を申し上げました。

 これまでの前例や形式、固定観念にとらわれ、見過ごしてきた様々なことについて、「本当に、市民にとって、今、求められている価値を創造できているのか」という視点に立って、今一度省み、6,400名余の市職員の頑張りを、市民の皆さんに納得していただくことができるよう、行政としての説明責任を果たして、力強く政策を実行していきます。
 そして、仕事や子育てに懸命に取り組んでいる若い世代や、現状に甘えることなく、新しいことに挑戦している中小零細企業など、必死に頑張っている市民を応援していきたいのです。
現状を打破し、静岡の良さを掘り起こし、磨き上げ、ふるさと静岡市を「希望の岡」にしていくために、市民、民間、行政が一体となった市政運営の推進に向け、誠心誠意取り組んでいく覚悟です。
 議員各位をはじめ、市民の皆様のご支援、ご協力をいただきますよう、重ねて申し上げ、私の所信表明の結びといたします。


6月18日「福島原発震災支援=いわき市→飯舘村(お話だけ)→南相馬市」ボランティア活動報告の会

2011年06月15日 | ニュース・関心事
5月23日~25日、上記の災害支援に参加したメンバーによる体験報告会を下記の要領で開催します。「これから私たちが被災地のために何をすべきか」「今なお進行中の原発震災の状況」についても話し合います。

被災地支援はもちろんのこと、近々想定される東海地震に遭っても静岡の人々がその災難に立ち向かっていけるような経験や知識を得るためにも、災害ボランティアに参加することは意義あることです。是非ご参加下さい。

日 時 : 6月18日(土) 13:30~16:00(予定)
場 所 : ミライエ呉服町2階 (静岡伊勢丹向い)
静岡市葵区呉服町1丁目6-5
プログラム
① 災害ボランティア参加者による体験談と
パネルディスカッション
「これから、私たちができること」
② 現在進行中の原発震災について

※※
第4回福島原発震災支援ボランティアツアーを8月8日~10日を計画しています。説明会を下記の要領で開催しますのでそちらにもご参加ください。会場が「ミライエ」から「アイセル21」に変更されていますのでご注意ください。

日時:7 月9 日(土)13:30~15:30(終了予定)
場所:アイセル21 第45 集会室(静岡女性会館)
静岡市葵区東草深町3 番18 号

いわき市でのボランティア活動については、いわき市が放射能汚染地域で
あるということを踏まえ、参加者の安全を最優先と考えながら、継続的なボ
ランティア活動をしていくことを予定しております。

被災地支援はもちろんのこと、東海地震が近々想定されている静岡の市民
がその災難にあっても立ち向かっていけるような経験と知識を得ることも目
的としております。

未だ、原発震災は進行中で予断を許さない事態ですが、静岡市より、2 泊3
日(参加費35,000 円位 バス利用、ホテル等滞在)の予定で「いわき市、南
相馬市」を巡る災害ボランティアツアーを企画しています。

いわき市と南相馬市はいずれも福島第一原発から50km 圏内にあり、市の一
部地域には、放射能線量がやや高い場所があります。活動中は、その数値をチェックし、参加者へのアドバイスや安全確保には十分気をつけて行くつも
りです。

ボランティア保険には加入しますが、原発に係る事態の急変の可能性もあるため自己責任の観点でボランティアに参加いただくことをお願い申し上げます。上記のとおりツアーの説明会を開催いたしますので、興味のある方は説明会にお申し込みください。

主催:虹と緑しずおかフォーラム