チキチキ読書日記

無駄に読み散らかした本の履歴です。

健康問答 本当のところはどうなのか?本音で語る現代の「養生訓 五木寛之・帯津良一 平凡社

2007年04月13日 15時25分37秒 | エッセイ
少し前から、のどが渇いてからでは遅いので、乾く前に水を飲めと言われている。
しかし、ここ最近それは間違っているとの見解も出始めている。
特に東洋医学の関係者から手厳しい指摘が相次いだ。

水の飲みすぎは身体に水毒をもたらすのでよくないと。

飲む、飲まない。
どちらの意見もその道の権威とみられる先生が書かれているので、我々読者としては何を信じていいのか皆目わからなくなる。

そこへ登場したのが本書だ。

以前から、養生に関しては一家言もっている五木寛之氏と意思の帯津氏との対談であるが、本書を貫く一貫したテーマは「中庸」である。

薬には作用もあれば副作用もある。
アルコールもタバコも人によって、あるいはその飲用シーンによっては毒にも薬にもなる。

つまり、情報を鵜呑みにしたり、自分の体のことを人任せにするのではなく、身体が発する微細なメッセージに注意深く耳を傾けることが大切なのだ。