チキチキ読書日記

無駄に読み散らかした本の履歴です。

脳のからくり 竹内薫 茂木健一郎 新潮文庫

2006年12月22日 00時49分12秒 | 生物・遺伝子
サイエンスライターの竹内薫が脳のしくみを分かりやすく説いた良書。
友人の気鋭の脳科学者の茂木健一郎の監修。
日本にはあまり一般の人はサイエンスに興味がないのか、欧米のように先端サイエンスの魅力に触れられる雑誌や書籍にあまり人気がないらしい。
しかし、向学心の旺盛な日本人の事、秀逸なサイエンスライターが現れれば一般の人も未知なるサイエンスのたびへと誘われていく事だろう。
竹内氏は十分にその資格がある。
氏は明確に「読者」を意識し、自らの「使命」にも多分に自覚的である。

現代建築に関する16章 五十嵐太郎 講談社新書

2006年12月05日 11時59分11秒 | 建築・都市
16のキーワードによって分類された五十嵐の近作である。
どちらかというと入門者向けであるが、現代建築論の五十嵐流リミックスとして読めばよいだろう。
五十嵐の著作は「読んでもらう」ために書いているのでとても読みやすい。
読者を意識していないナルシスト文筆家とはエライ違いである。