司馬さんが過去に行った対談集。珍しいところでは岡本太郎との対談があったりする。岡本太郎がひたすら縄文土器を美しいと評価したのは自分であるということをひたすら自賛している場面もあり、なんだかほほえましい。確かに岡本太郎の芸術と縄文の火焔土器とは、その表現の持つパワーに共通点が見出せる。
後半では網野善彦氏との対談も収録されている。網野氏といえば歴史家の大御所。しかし対談では圧倒的に司馬さんが対談をリードしている。
それはさておき、司馬さんの本を読むと、もちろん網野氏の本もそうだが、日本史の世界がどんどんと広がっていくのを感じる。歴史とは過ぎてしまったもの、動かしがたいもの、翻って学んでもしょうがないものという間違った固定観念が未だに多数を占めていたりする。
しかし、歴史は読めば読むほど、知れば知るほど、そこが豊饒の海であるということが分かるのだ。
後半では網野善彦氏との対談も収録されている。網野氏といえば歴史家の大御所。しかし対談では圧倒的に司馬さんが対談をリードしている。
それはさておき、司馬さんの本を読むと、もちろん網野氏の本もそうだが、日本史の世界がどんどんと広がっていくのを感じる。歴史とは過ぎてしまったもの、動かしがたいもの、翻って学んでもしょうがないものという間違った固定観念が未だに多数を占めていたりする。
しかし、歴史は読めば読むほど、知れば知るほど、そこが豊饒の海であるということが分かるのだ。