T社長の徒然草

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信州小紀行その三(ひなび湯)

2012-08-31 14:07:19 | 日記
信州小紀行も書くのにかなり時間が経ってしまったが、ごかんべん願うとして最後の報告をさせてもらうことにします。

上諏訪の一つ手前茅野駅から日に3本しか出ていない、「渋の湯」行きのバスに揺られること小一時間。

場所的には「奥蓼科」になるが、裏八ヶ岳の山奥といったところ。
「湯みち街道」というだけあって途中何箇所か温泉の看板が見られた。

民家や畑もとぎれ高原風景を楽しんでいると、前方に小さいが水の澄んだ美しい池が現れ、何人かカメラを構えていた。

ここは東山魁夷画伯の「緑響く」の舞台になった「御射鹿池」ということで、絵の印象どうり静謐な空気が漂っていた。

行く道々には古式然とした観音像の石仏が建ち、昔の人は一つ一つ手を合わせ健康と旅の無事を祈り温泉に向かったのだろう。

宿は川沿いの斜面に建ち、木造二階屋のいかにも風雪に耐えてきたといった風情を保っていた

この温泉も「信玄公の隠し湯」とあるが、今は八ヶ岳登山客の癒しの湯となっているようだ。

さてその湯であるが期待に胸膨らませ早速入ることにした。

室内も浴槽も年季の入った木製で囲まれ、硫黄の匂いが立ち込めて中々いい雰囲気だ。

浴槽は40度位の温かい湯、30度位、25度位の冷泉の三つがあり、順番に入ると長生きがするとある。

その中の長寿湯は源泉の上に造られ、底からボコボコと湯が湧き出てこれぞ生の温泉という感じがし、何とも言えない感じだった。

冷泉にも挑戦したがさすがに冷たくてすぐに出てしまった。

このような「ひなびた温泉」に入ったのは始めてだったので、ゆっくりとしっかり堪能したためか、体に硫黄の匂いが染み込んでしまったみたいだ。

翌朝朝食を済ませバスの時間までゆとりがあったので、側を流れている川の上流を辿ることにした。

コンクリートの堰により水が堰きとめられ小さな池ができていて、対岸の木が水面に映り美しい景色が出現していた。

ただ残念なことにこの池の水は硫黄分が多すぎて、生き物は生存することは出来ないだろうと思った。

しばらく自然の世界を独り占めし時間が来たのでバス停に戻ると、昨日とちがって山ガールのグループが三組待っていた。

これは車内がうるさくなるぞと覚悟して乗ったが、意外と彼女達は疲れていたのか静かだった

再び茅野駅に戻り上諏訪駅から「はまかいじ」に乗車し帰路に着いた。

今回の旅はは穴場を一つ見つけた思いで満足、満足。




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