T社長の徒然草

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日本画鑑賞

2013-12-25 11:25:24 | 日記
先月「近代日本の花鳥画展」の招待状をもらったので、久しぶりに美術鑑賞にでかけることにした。

講談社野間記念館という所で文京区の椿山荘の近くに建っていた。

地下鉄有楽町線江戸川橋駅で下車し、かなりきつい坂をえっちらおっちら登ること12,3分で到着。

こじんまりとした美術館といったところで、前庭に入って左手に大きな石作りの灯篭と、それを覆うように見事に紅葉したもみじの大木が彩りを添えていた。

受付を済ませ鑑賞進路に従って進むと、先ず目に飛び込んできたのが大きな屏風に描かれた勇壮な松と白い鳥、作品名には横山大観の「白鷺ノ図」とあった。

次に同作者の「夜梅」「松鶴図」が。

それに続いて山口蓬春、速水御舟、小茂田青樹、荒木十畝などの作品が展示されていた。

展示の題にあるように春、夏、秋、冬それぞれを代表する花や樹と鳥の組み合わせが妙だ。

これについては昨夜のテレビ「何でも鑑定団」に、中国の玄宗皇帝の時代に描かれたいう花鳥図が出品されていたのを見て、この題材は昔から現代に至るまで、綿々と描かれ続けられてきたものだということがわかった。

展示品には色紙が数多くあり、我が家でも四季折々にそれにふさわしい色紙(古書店や手軽な価格で手に入れたもの)を飾っているが、やはり日本画の大家が描いたものはすばらしい。

第1室、第2室、第3室とまわり第4室に入ると120点もの作品が展示してある。

作者それぞれ作風の違いがあり、これはいいな~というものがあればそうでもないというものもあり、こういう感覚はいったいどこから来るものなんだろう。

数々の色紙の中で中村岳陵作「十二ヶ月図・七月、りんどう」というのがあったが、そこに描かれている花はどう見てもりんどうではなくききょうの花だ。

何べん見ても、じぃーと見てもやはりききょうだ。
さては中村岳陵画伯、これがりんどうの花なのだという芸術的感性からそう名づけたか。

それともこの展示会側の単なるミスなのか。
そうであるならばただちに訂正しないものなのか、疑問が残った。

こういうすばらしい作品を見た後に疑問が残るのはよくないと思い、作品のミニチュア版を5枚購入したついでに、この件を聞いてみた。

対応してくれた女性は”ああ、あの色紙ですよね”と即座に言ったので、思っていたとうりいままでも何人かの指摘があったことを悟り、この質問は終わりにした。

今日はクリスマス、バブルの時代のような大騒ぎもなく静かなものだ。

通勤途中の道端にツワブキの花が盛りと咲いている。

今年もあと残すとこわずか。

       よいお年を!












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