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紫の物語的解釈

漫画・ゲーム・アニメ等、さまざまなメディアにひそむ「物語」を抽出して解釈を加えてみようというブログです。

【ダイの大冒険】獣王クロコダインの物語を追う[決戦!大魔王バーン]

2010-11-11 23:51:40 | ○○の物語を追う
前回からの続き


  バランとの再会

魔王軍の総本山・「死の大地」にて、クロコダインは思わぬ再会を果たす。



それは、かつてダイを魔王軍に引き込もうとした、元超竜軍団長のバランであった。
さんざん食らったギガブレイクの痛みを思い出し、クロコダインの胸も疼く。
バランはダイに敗れたあと魔王軍を抜けていたが、そのバランと魔王軍の総本山で会おうとは。
まさか、ダイとの再戦を果たしに来たのでは!?と、クロコダインはにわかに警戒する。
人間たちはこれから大魔王バーンに最後の戦いを挑もうとしている。
そんなときに竜の騎士の親子の戦いをまた繰り返させるわけにはいかない!

しかし、それは誤解だった。
バランの狙いはまったく別のところにあった。



なんと、バランは大魔王バーンを討ちに来たのだという。
これは意外であった。
しかし、ならばダイパーティとバランの目的は同じ。
今こそバランとダイは過去のいきがかりを捨てて共闘すべきではないか。

そう思ったクロコダインはバランにダイとの共闘を提案するが、バランには一蹴されてしまう。
人間もバランにとっては倒さねばならない敵のひとつ。協力は絶対にできないのだという。
バランはあくまでも独りで大魔王に挑むつもりのようだ。

そう言われると、クロコダインとしてはバランを止めようがない。
自分にはバランを止める力は無いし、むしろバランと大魔王が戦ってくれた方が人間たちに
とっては都合がよいのではないか?
そんなことすら思った。



しかし、傍らにいたヒュンケルはそうは思わなかったようだ。
ヒュンケルは断固、バランを止めようとする。
バランはダイのために捨て石になろうとしている!
それを見抜いたヒュンケルは、ダイのためにもバランを独りで行かせるわけにはいかないと思った。



なんと、ヒュンケルは武器を捨ててバランの前に立ちはだかるのだった。
クロコダインはヒュンケルの行動に驚く。バランを相手に武器を捨てるなど正気の沙汰ではない!



しかし、ヒュンケルのこの行動の意味を見抜いたバランは、自らも闘気を抑え始める。
クロコダインは、もうなにがなんだかわからない。



バランは、ヒュンケルの行動を捨て身のカウンターと見抜いた。
クロコダインもようやく納得。



そうとわかると、瞬時に自分の立ち位置を理解するクロコダイン。
そう、今のクロコダインに求められているもの、すなわち「解説・実況」である。
このヒュンケルVSバラン戦ほど、解説が無いと分かりづらい戦いはない。
クロコダインの詳細かつ分かりやすい解説は、読者にとっても大変ありがたいのだ!







いささか驚きすぎてるきらいはあるが・・・。




結局、勝負は割り込んできたアルビナスの横やりによってぶち壊しになってしまった。
ヒュンケルはカウンター攻撃の対象をアルビナスに切り替え、これを撃退。
その代わりにバランの一撃をまともに食らってしまったのだった。

しかし、命を救われた形になったバランは自分の負けを認めた。
バランはクロコダインに、何をすればヒュンケルに報いてやれるか?と問うた。



クロコダインは、自分には何も言う資格はないと思った。
バランには、ヒュンケルの心意気だけを汲んでやってくれと告げた。
これにより、バランはダイと共闘することとなる。


  決戦!大魔王バーン

バランの協力を得たダイパーティは、魔王軍総本山に対する攻略を開始する。
地上でクロコダインたちがハドラー親衛騎団をひきつけている間に、
ダイ・バランが海底の門を破壊するという作戦であった。

死の大地に来てまで、いつものように喧嘩するポップとマァムを見て、
クロコダインはふと微笑ましく思う。



ダイとバランを見て初めて思ったが、いがみあっていても家族というものは
心の中で強い何かで結ばれているものだ。
ポップとマァムを見ても、その「何か」は感じられる。
いいものだ、家族というものは。

「もしこの戦いで生き残ることができたら、オレも嫁探しでもするかな?」

家族にあこがれすぎて、うっかり死亡フラグを立ててしまうクロコダイン。
しかし、クロコダインの嫁って・・・ちょっと想像しがたい・・・。



しかし、そんな死亡フラグもなんのその!
この間さんざんボコられた城兵ブロックに強烈なパワーボムを食らわすクロコダインさんだった。
つよいぞっ!



そして、突如起こった大爆発にも機敏に対応。
とっさに全員を地中に埋めて爆発から守ったのだ。
いいぞっおっさん!ナイス判断!! ←遅いわ!




しかし、その爆発は黒のコアと呼ばれる強力な魔力爆弾をバランが抑え込んだためのものであった。
バランは自らの命を賭して、爆発からダイを守っていたのだった。
そして、バランの命は尽きる。
悲しみをのりこえ、ダイたちパーティは大魔王との戦いに臨むのだった。


  バーンの脅威



バランを失った悲しみにくれるダイたちの前に、大魔王バーンが現れる。
クロコダインにとって、初めて目にする大魔王の姿は、ひとりの魔族の老人であった。
しかし、見た目に反していままで間接的に接してきた圧倒的な威圧感がそのまま感じられた。



ポップが冗談めかして場を和ませようとするが、とてもではないが笑えなかった。
老人のバーンから感じられる静かな威圧感が、ただ恐ろしかった。



そして、その恐ろしさは想像を絶していた。
五人の戦士を相手にしても少しもひるまないどころか、
こちらに回復の暇を与えない容赦ない攻撃がどんどん飛んでくる。

やがて、ダイの最強の剣もへし折られ、ついにダイたちは絶体絶命のピンチを迎えた。



そこへ容赦なく、大魔王の奥義「カラミティウォール」が襲い来る!
パーティの全滅は必至であった。



クロコダインとヒュンケルは真っ先にカラミティウォールの前に立ちはだかる。
どうせ死ぬなら、一秒でも一瞬でもダイをかばって死にたかった。
ここが獣王クロコダインの死に場所なのだ・・・。


・・・



結局、二人は死にきれずに投獄されることになる。
ダイたちがどうなったかはわからない。
クロコダインとヒュンケルは魔王軍の裏切り者として公開処刑に処されることとなった。

世界は、確実に破滅に向かっていた・・・。


  おまけ・クロコダインのやられっぷり第三弾

と、まぁこんな絶望的な中やっぱり特集するやられっぷり。
今回も輝いていたワニ公の御姿を見よ!













死亡フラグをへし折れっ! クロコダイン!!
次回、いよいよ感動の最終回!

 次回へ続く

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6 コメント

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Unknown (Unknown)
2010-11-12 15:26:06
うーむ、豪快な戦闘スタイルと裏腹に
地味ではあるが次に繋がるいい仕事をする。
まあ、格下相手の無双プレイが
一番絵になるのは間違いなく彼だろうがね。

武人として敵や死を恐れず
それでいて引き際を弁えているし
頭が悪いと自称してるが
実は知将の才があるかもよ。
返信する
Unknown (Unknown)
2010-11-12 19:27:51
そういえば対ヒュンケル戦のバランって
ライディン連発してればどうとでも出来た様な…
返信する
Unknown ()
2010-11-13 09:22:44
クロコダインは自分の役割をわかってる人。
アバンの使徒はどうしてもタイマンに特化してるので
ザコ散らしはクロコダインの役割!

みんなにムダな力を使わせるわけにはいかないしなー。

>ライデイン連発

誇り高き竜の騎士がそんなセコい戦法を使うわけがありません!
返信する
Unknown (Unknown)
2010-11-13 15:45:09
ヒュンケルの鎧には呪文が通じません。
返信する
Unknown (Unknown)
2010-11-13 18:22:14
例外的に電撃呪文は通じるよ!
返信する
Unknown (Unknown)
2010-12-12 17:49:04
>ヒュンケルの鎧には呪文が通じません。

クロコダインさんちーっす
返信する

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