昨年、10月に北京で行われたad:tech
ここでもこれからの広告会社のあり方について議論されている
それぞれの立場から発言する現場の広告マンによるセッションは興味深いものとなった
公式プログラムより:
広告会社はデジタル化しているメディアの時代のなかで難局を迎えている
彼らはまだオンライン広告市場の60%を占めているに過ぎない
メディア環境がますます専門的になってきている
エージェンシーはどのようにマーケティングパートナーとして存在していくのか?
総合広告会社と専門広告会社の戦いは?
ブランドマーケッターとダイレクトマーケッター、その両方を広告会社は対応していくことができるのか?
wednesday, october 17, 2:10pm - 3:10pm
Frictions and Interoperations of Traditional and Interactive agencies
MODERATOR:
Arun Sudhaman, Deputy Editor, Haymarket Media
SPEAKERS:
Clement Yip, MD, Agenda Shanghai
Pushkar Sane, General Manager - Asia, Starcom Mediavest Group
Adrian Toy, Regional Interactive Director, Universal Mccann
総合広告会社は独立系広告会社や専門広告会社の技術をどの程度吸い上げようとしているのだろうか?
大規模広告会社は小規模広告会社の高い技術をいきなり来て、盗んでいっていいものだろうか?
独立系広告会社は自分たちの特別な技術がいかに効果的で素晴らしいかをアピールできるのだろうか?
Agenda・小規模広告会社
今までのところ、平和に滞りなく仕事が行われている。
いくつかの伝統的な大きな広告会社では、インタラクティブ部門を内部に持っている。
ただし内部にあるような部門はまだ初歩的な技術しかもっていない
そのため、戦略を企画立案する場合、会社内部で摩擦が生じることもあると聞いている
独立系の広告会社をどう見ているのか?
Mccan
私たちは、独立系広告会社と接してどのように密にコラボレートできるか手法を探っている。
業界では特殊な技術を持っている人がまだまだ少ない
また、エージェンシーが必要とする技術をすべてカバーできるところはない
よってそれぞれの領域でそれぞれの技術を持った広告会社とバラバラのコラボレーションを行う必要があるのが実情なのだ
どのようにお互いに一緒に協力していくか?
ポイントはそこである。
独立系広告会社においては、ローコストでインタラクティブな仕事をやらざるをえない状況が多々ある
私が思うに、そのことが結果的に産業自体にダメージを与えている。
うまくコラボレートしていく手法を見つけていくのが我々にとって急務である
(スターコム・小規模広告会社に対して)
24時間働いていますか?
Starcom
そのような状況は、どんな分野に特化しているかに因る。
メディアの問題ではない、考え方の問題である。
トラディショナルなエージェンシーなのか?
それとも進歩的なエージェンシーなのかが問題である
クライアントが複数のエージェンシーと仕事をしている場合について聞かせて欲しい。
どのように広告会社間の分担をしているのか?
メディアを理解して、しかもオンライン上での人々の行動を理解しているインタラクティブエージェンシー側からなのか?
印刷物であったり他のメディアも含めてもっと大きな画をかける
より消費者についてプランニングのできるトラディショナルな大きい広告会社の提案によるものなのか?
Mccan:
クライアントやターゲットによって違ってくる
インタラクティブエージェンシーは、ネットをどのように使うか分かっているところである。
それに対して、トラディショナルのエージェンシーはブランディングができるところだ。
ブランディングによってブランドと消費者を結びつけることができる。
オンライン上の消費者の行動に関しては、インタラクティブエージェンシーが必ずしもインターネット上すべてのことに知識があるというわけでも無い
トラディショナルエージェンシーのほうがリサーチに強いので、より向いているのかもしれない
Starcom
戦略的な話をすると、どの代理店も消費者を100%分かっているわけではない。
インタラクティブエージェンシーというのもトラディショナルなエージェンシーとどっちが向いているかは代わらないと思う
重要なのはインタラクティブかアナログかということではない
消費者を理解するために投資をしているかどうかということ
そのことを問う必要がある
1人の消費者にはいくつもメディアの選択がある。
テレビの消費者やインターネットの消費者といった言葉のようにメディアで分けるべきではない。
消費者を多面性を含んでいると理解することが私たちの仕事である
あなたのクライアントから求められることは?
例えば、何か一つの完成されたマーケティングの成果をくれ!
そのような話はあるか?
Agenda
戦略はマーケティングから発生するものだ。
方向性は、その戦略において定められる
それによってグローバルなガイドラインをつくったり、コストを削減したり、ローカライズをさせたりする
すべてネットで展開していくのだ
戦略上の面で言うと、クライアントの種類にもよるし、キャンペーンの目的にもよる。
PRにフォーカスしたものは、PRに強いエージェンシーとなって、キャンペーンを成功に導いていくべきだ、
PEPSIを例にとれば、自分たちが構築したサイトが機動力となってキャンペーンを主導していく
キャンペーンの方向性はどのように策定されるのか?誰が基礎部分を創造するのか?
マーケティングディレクターから?
メディアプランナーから?
それともインタラクティブマーケティングディレクターか、アカウントディレクターか?
Mccan
いま言われた全員にあてはまる
クライアントの何人かはインタラクティブな方法をとりたがっている人もいる。
私たちはメディアを使ったビジネスをしているからメディアが重要だと言わせてほしい。
マーケティングの組織と言うのは、内部にいくつもメディアの部門をもっているので、それぞれのメディア部門を協力させることが大変なことである。
重要なのはプランを描くまえに、メディアの人たちが初日から話し合いに参加することである
そして、戦略構築の初期段階から責任者同士が議論していく必要がある
解説:所謂、次世代エージェンシーのあり方についての議論である
内容のレベルにおいては、米国や英国とほぼかわらなく、本質をついたものである
わが国のカンファレンスと、その方向性やレベルを比較してみるのも面白いだろう
マーケティング新潮流 beijing1
展示会場風景 beijing2
最新メディアバイイング beijing3
総合広告会社と専業広告会社 beijinn4
中国オンランインコミュニティ beijing5
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます