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映画「リーピング」を鑑賞。

2007-05-21 14:59:01 | Weblog
 映画の話
 キリスト教宣教師だったキャサリン・ウィンター(ヒラリー・スワンク)は、愛する家族を無残に殺害されたことをきっかけに、信仰を捨て、一切の宗教的な現象をあり得ないものとして解析してみせる世界的に有名な専門家になる。しかし、まるで聖書に記されたような疫病に苦しむルイジアナ州の小さな町を調べていくうちに、これが科学では解明できない現象だと気づいたキャサリンは、自らの信仰心を取り戻し、町を脅かす邪悪な力に立ち向かっていく。そして――。

 この映画はロバート・ゼメキス、ジョエル・シルバーらが名を連ねるダークキャッスルというホラー専門の製作会社が作った作品で、過去の作品は「TATARI」「13ゴースト」「ゴーストシップ」「ゴシカ」「蝋人形の館」などを作ってきた会社の最新オカルト・ホラー作品である。
 主演はヒラリー・スワンクと、「チャーリーとチョコレート工場」の美少女アナソフィア・ロブ。監督は「24-TWENTY FOUR」のスティーブン・ホプキンス

 映画の感想
 まず話が、仏教徒の日本人が苦手な天使と悪魔の宗教色の強い話なので取っ付きづらい。話のプロットのヒラリー・スワンクの過去の話がフラッシュ・バック形式に小出しに描かれるのでよく解らない。先日見た「ハンニバル・ライジング」もそうだったけど、最近の作品はフラッシュ・バックを多様しすぎているように思う。フラッシュ・バックは一見カッコいいのかもしれないが、見ている方にしてみればチョコマカチョコマカ映像を見せるより、じっくりと映像を見せてくれたほうが話しがわかりやすいと思うのだが・・・。このプロットがしっくり来ないまま話はドンドン突き進む。

 この作品は根本的に音で驚かす映画で、ショッキングな映像と音のシーンが多々あり、周りのお客さんがビックリして、その度に椅子が激しく揺れる。監督の術中にお客さんがはまっているらしい。しかし、話が見えてこない。何とか話を理解しようとするのだがよく解らない。それからヒラリー・スワンクは顔の表情が出づらくホラー作品に向かないように思う。
 スティーブン・ホプキンスの演出も「24」で味をしめたのかライブ感溢れる撮影が行われ、カメラの激しいズームインや手振れなどで緊張感をかもし出している。
 映画は、地の川、謎の伝染病、蛙の雨、ブヨとウジのディナー、狂った家畜、子供の頭にシラミ、イナゴの大群などCGを駆使したグロイ映像のオンパレードなのでこの手の苦手な方は覚悟が必要なのだが、イナゴの大群は昔見た「エクソシスト2」の方が迫力があったような気がするのだが・・・。
 それにしても映画に新味が無く、みんな何処かで見たような映像と話で正直期待をしていただけに見た後はかなりガッカリした、ダークキャッスルもテコ入れが必要なようだ。 

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