ここ何週か続けて日曜日に車で出掛ける機会がありました。車中で子どもたちが寝てしまう午後は、もっぱらFMを流しているのですが、14:00からのTOKYO-FMは山下達郎の「サンデーソングブック」という番組があります。昔よく聴いていたNHK-FMの「サウンドストリート」と同じ構成で、達郎節も相変わらずですから懐かしさを覚えますが、先週は妻の竹内まりやの新譜の話題が出ていました。(曲はかかっていませんが)
今、街中にもポスターを見ることが多い竹内まりやのベストアルバム『Expressions』のコピーは「人生のところどころに彼女がいました」です。たしかにドラマやCMのタイアップが多いですから、彼女の曲を能動的に聴くことがない私のような人間の耳にもなじみがあるものばかりなんでしょう。でも竹内まりや信者は本当に多くて、14年前のベストアルバム『Impressions』は周囲の女性で持っていない人を探す方が難しかった記憶があります。
助手席でうちの奥さんがぽつりと
「なんで竹内まりやが山下達郎と結婚しているのかわからへん」
ちなみに彼女は邦楽はほとんど聴かない人ですから、竹内まりやに格別の思い入れはありません。
「なんでそう思うの?」
「武田鉄矢みたいなルックスで気持ち悪いし、オタクなんやろ?」
私はヤマタツフリークとまでは行かないものの、80年代初頭の「RIDE ON TIME」「FOR YOU」「MELODIES」といった名盤の誉れ高いアルバムはリマスター版をiPodに入れており、ニューアルバムが出れば一応チェックする人間ですから、さすがに酷い言い草だと思い
「音楽に顔は関係ないし、第一竹内まりやだって絶世の美女ってわけじゃないだろう」と反論したうえで、
「竹内まりやは山下達郎にタダでアレンジしてもらえるんだから、それだけでも結婚する価値があるよ」とも補足しました。
「じゃあ、山下達郎のプロデュースって一体なんぼなん?」
関西人らしく金の話の言葉尻を捕まえます。
「そんなこと知らないよ。ていうか、あのクラスの名匠になれば、気に入らない仕事はお金積まれてもやらないだろうから、まさにプライスレスだよ」
「ふーん」
という感じで会話は終わったのですが、その後一人でこの命題をつらつら考えてみました。すると、こういう夫婦は極めてレアであることに気付いたんですね。妻が内助の功に徹するか、もしくは夫がスターの妻のマネジメントに専念するパターンは数多あれど、夫もトップミュージシャンなのに、かなりの情熱と時間を注いで妻の仕事(作品)をサポートしているというケースです。
音楽に限らずに見渡してみても、二人で稼いでいる夫婦の、たとえば古田敦也と中井美穂などはお互い勝手にやっていますという風情だし(もちろん他人に見えない部分で精神的に支え合っているんでしょうが)、故伊丹十三&宮本信子や篠田正博&岩下志麻といった映画監督と女優というパターンも、夫の作品を妻が出演者として支えるイメージが強いです。
音楽の世界でもなかなかいません。桑田佳祐と原由子は同じバンドだから目的は一緒だし、坂本龍一&矢野顕子、ボビー・ブラウン&ホイットニー・ヒューストンは離婚してしまいました。
ヤマタツ&竹内まりやは銀婚式を経て円満だそうですが、クリエーターの女性にとってはこういう旦那は最高だと思いますよ。多くの女性歌手が「まりやさんが理想」と憧れる気持ちはわかります。なぜなら自分も斯界で名声を受け商業的にも成功している上に、奥さんの楽曲のブラッシュアップに並々ならぬ情熱を傾けてくれてクオリティーをUPさせ、趣味といえば仕事(音楽)かプラモデルで金はかからないし、基本的にはスタジオに籠もるかツアーに出て不在なので手もかからない。かといって可愛いアイドルなんかのプロデュースを引き受けてよろしくやっちゃうなんていうのを、いとも簡単に出来る立場にいるのに、そういう類のことには無関心の(ように見える)人ですから、スキャンダルとかそっち方面の心配もあまりしなくてよいという。
そうなると竹内まりやは、多少ルックスに難があっても十分なお釣りが来る配偶者を選んだことになります。年齢も近く(学年で1歳差)同じ東京六大学中退(明治と慶応)と共通点もありますが、バカ売れする前の山下達郎のライブを観にいって影響を受けたそうですから、元々音楽面でのリスペクトが強固だったんでしょうが。
話は変わりますが、先ごろ映画で主演デビューした長渕剛と志穂美悦子の娘も意外に可愛いですが、この先女優として進むからには、どこかで父親の伝説の長渕キック(相手を蹴りながら自分の方がよろける)のオマージュをやってほしいですね。
日本人は二世が好きですから、青学で桑田Jr.同様に音楽サークルで活動するヤマタツ&竹内まりやの娘も、いずれメジャーに引っ張り出されるんでしょうね。
今、街中にもポスターを見ることが多い竹内まりやのベストアルバム『Expressions』のコピーは「人生のところどころに彼女がいました」です。たしかにドラマやCMのタイアップが多いですから、彼女の曲を能動的に聴くことがない私のような人間の耳にもなじみがあるものばかりなんでしょう。でも竹内まりや信者は本当に多くて、14年前のベストアルバム『Impressions』は周囲の女性で持っていない人を探す方が難しかった記憶があります。
助手席でうちの奥さんがぽつりと
「なんで竹内まりやが山下達郎と結婚しているのかわからへん」
ちなみに彼女は邦楽はほとんど聴かない人ですから、竹内まりやに格別の思い入れはありません。
「なんでそう思うの?」
「武田鉄矢みたいなルックスで気持ち悪いし、オタクなんやろ?」
私はヤマタツフリークとまでは行かないものの、80年代初頭の「RIDE ON TIME」「FOR YOU」「MELODIES」といった名盤の誉れ高いアルバムはリマスター版をiPodに入れており、ニューアルバムが出れば一応チェックする人間ですから、さすがに酷い言い草だと思い
「音楽に顔は関係ないし、第一竹内まりやだって絶世の美女ってわけじゃないだろう」と反論したうえで、
「竹内まりやは山下達郎にタダでアレンジしてもらえるんだから、それだけでも結婚する価値があるよ」とも補足しました。
「じゃあ、山下達郎のプロデュースって一体なんぼなん?」
関西人らしく金の話の言葉尻を捕まえます。
「そんなこと知らないよ。ていうか、あのクラスの名匠になれば、気に入らない仕事はお金積まれてもやらないだろうから、まさにプライスレスだよ」
「ふーん」
という感じで会話は終わったのですが、その後一人でこの命題をつらつら考えてみました。すると、こういう夫婦は極めてレアであることに気付いたんですね。妻が内助の功に徹するか、もしくは夫がスターの妻のマネジメントに専念するパターンは数多あれど、夫もトップミュージシャンなのに、かなりの情熱と時間を注いで妻の仕事(作品)をサポートしているというケースです。
音楽に限らずに見渡してみても、二人で稼いでいる夫婦の、たとえば古田敦也と中井美穂などはお互い勝手にやっていますという風情だし(もちろん他人に見えない部分で精神的に支え合っているんでしょうが)、故伊丹十三&宮本信子や篠田正博&岩下志麻といった映画監督と女優というパターンも、夫の作品を妻が出演者として支えるイメージが強いです。
音楽の世界でもなかなかいません。桑田佳祐と原由子は同じバンドだから目的は一緒だし、坂本龍一&矢野顕子、ボビー・ブラウン&ホイットニー・ヒューストンは離婚してしまいました。
ヤマタツ&竹内まりやは銀婚式を経て円満だそうですが、クリエーターの女性にとってはこういう旦那は最高だと思いますよ。多くの女性歌手が「まりやさんが理想」と憧れる気持ちはわかります。なぜなら自分も斯界で名声を受け商業的にも成功している上に、奥さんの楽曲のブラッシュアップに並々ならぬ情熱を傾けてくれてクオリティーをUPさせ、趣味といえば仕事(音楽)かプラモデルで金はかからないし、基本的にはスタジオに籠もるかツアーに出て不在なので手もかからない。かといって可愛いアイドルなんかのプロデュースを引き受けてよろしくやっちゃうなんていうのを、いとも簡単に出来る立場にいるのに、そういう類のことには無関心の(ように見える)人ですから、スキャンダルとかそっち方面の心配もあまりしなくてよいという。
そうなると竹内まりやは、多少ルックスに難があっても十分なお釣りが来る配偶者を選んだことになります。年齢も近く(学年で1歳差)同じ東京六大学中退(明治と慶応)と共通点もありますが、バカ売れする前の山下達郎のライブを観にいって影響を受けたそうですから、元々音楽面でのリスペクトが強固だったんでしょうが。
話は変わりますが、先ごろ映画で主演デビューした長渕剛と志穂美悦子の娘も意外に可愛いですが、この先女優として進むからには、どこかで父親の伝説の長渕キック(相手を蹴りながら自分の方がよろける)のオマージュをやってほしいですね。
日本人は二世が好きですから、青学で桑田Jr.同様に音楽サークルで活動するヤマタツ&竹内まりやの娘も、いずれメジャーに引っ張り出されるんでしょうね。
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