サラ☆の物語な毎日とハル文庫

霜月蒼さま、ディック・フランシスをちょい語るの巻

マイクル・コナリーの『天使と罪の街』の下巻巻末で解説を担当したミステリー研究家の霜月蒼さま(何もの?)は、次のように、その解説を結んでおられます。
「かって、ディック・フランシスやエド・マクベインといった作家たちは、ミステリ・ファンがみな新作を心待ちにし、せせこましいジャンル分けとは無縁に、ミステリ好きの共通言語になり得る作家たちだった。そうした作家が絶えて久しい現在、その座にふさわしい数少ない作家のひとりとして、マイクル・コナリーがより多くの読者を獲得することを祈っている」

そうなんですね。
「絶えて久しい」というほど過去の作家にされるのは、ちょっとどうかなとも思うけど、でも、ディック・フランシスはわたしだけのマイナーな作家ではなく、もっとも多くの人たちに愛される作家の一人だったんですね。

でも、読者と一対一で対峙するようなストイックさが、フランシスの小説にはあるのです。
ウケを狙うのではなく、ギュッと惹きつける磁石のような強さをもった小説です。
コージーミステリとか、大人の御伽噺とか、言う人もいるけれど、言いたい人は言えばいいのです。
読み始めたら、もう本を置けない。そして、読みおわったあとの充実した気持ち。
こんな作家、ちょっといないと思います。

しかも、霜月蒼さまのお墨付きっ
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