サラ☆の物語な毎日とハル文庫

三津田さんの物語23~「通勤は着物で!」

いよいよ大晦日を迎えているハル文庫の高橋です(皆さまも、同じですね)。
信じられますか?
この間、年の暮れを迎えたと思ったら、また年の暮れ、だなんて!
地球全体の時間の流れが速くなっているとしか思えません(笑)
こうなったら、こちらも加速度を上げる必要があるかもしれません。

そんな気ぜわしい今年の終わりですが、
来年はぜひ、揺蕩うように時間を過ごせて、しかも、遅れをとるわけではない
しかも! 充実している……そんな時間の過ごし方を研究してみたいと思います。

では、今年最後の三津田さんの物語は、着物の話です。

 

そんなわけで、五十歳にしてフサコさんは、初めてお勤めに出ることになりました。

困ったのは通勤着で、通勤にふさわしい洋服など持っていません。

何着も新調しないといけないでしょう。

ところが、とフサコさんは考えました。

着物はたくさん持っているじゃないの。

これまで、出かけるときはいつも着物だったでしょ。

そうよ。着物で通勤することにしましょう。

 

着物といっても、かしこまった席で着る堅苦しいものではありません。

ウールの一重の着物で、帯も軽いのです。

着慣れていますから、洋服と同じようにラクに動けます。

お勤めに出てから、フサコさんはお母さまに感謝することになります。

というのも、一重のウールの着物ぐらいなら、自分で仕立てることができたからです。

お母さまにいわれて呉服屋さんで和裁を習ったのが、ここで役に立ちました。


フサコさんは新しい着物がほしくなると、

「いい柄だわ」と思う安価なウールの反物を手に入れて、

自分で仕立てました。それは、思いのほか楽しい時間でもありました。

それに会社に新しい着物で行くと、誰かしらが「おやっ、いいですね」と褒めてくれます。

すると、フサコさんは特別にうれしい気分になるのです。

 

着物を着て通勤だなんて、かっこいいです。
かっこいいのは大事です。
来年は、ハル文庫もかっこよく決めていきたいと思います。

ではでは、よいお年を!!
除夜の鐘が鳴り始めるまで、素敵な大晦日をお過ごしください。

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