@サラ☆
三津田さんの物語7回目です。
よかったら、暇つぶしに……。
長生きする方は、お酒も少量はたしなむのかも…
という話です。
★魔法の長生きの妙薬!?
(前回からの続き)
京都府立女子専門学校といえば、戦後30年以上もたったころ、同窓会が開かれたそうです。
「懐かしくて参加したのよ」というフサコさんがそのときに仕入れたという、
とっておきの話があります。
一つ上の先輩のお母上の話です。
そのお母上106歳まで生きられたのですが、
毎日「赤玉ポートワイン」を飲んでいたそうです。
(いまは「スイートワイン」に名称が変わっています。)
「毎日ですよ。まるで長生きの薬みたいに思っていたのでしょうね」とは先輩の言葉です。
フサコさんは「しめしめ」と思いました。
これぞ長生きの妙薬であると思ったのです。
さっそく、フサコさんも真似をすることにしました。
自宅に戻ったフサコさんは、赤玉ポートワインを酒屋さんで買い求め、
コップのふちギリギリまで、氷をいれました。
ワインだけじゃ、なんだか酔ってしまいそうと思ったからです。
そのコップに赤玉ポートワインを3分の1注いで、次にカルピスを3分の1、加えました。
さらにサイダーを3分の1足して、フサコ特製・魔法のドリンクのできあがりです。
飲んでみると「美味しい!」
ということで、それからは毎日欠かさずに飲むようになりました。
もともとお酒に強いフサコさんは、酔っぱらうことはありませんが、
この特製ドリンクをちびりちびり飲んだあとは、
「血行が良くなると思うの。気分もほぐれるし、
ストレスもどこかへ飛んでいくような気がしますよ」
朝日新聞の取材を受けたとき、事前に投稿のことなどを聞きに、
記者のNさんが自宅を訪ねてきました。
そのときにも、フサコさんはこの特製ドリンクを出したのですが、
Nさんは最初、摩訶不思議なものを見るような表情をしていました。
「そりゃそうかも。白い絵の具を混ぜたようなピンク色の飲み物だから、
何だこれは、と思われたのね」
でも、飲んだ感想は
「これは美味しい、ぼくも真似してみます」というものでした。
フサコさんは「自分が長生きで、すこぶる健康なのは、
毎日この飲み物を飲んでいるおかげ」
といつも言っていました。
「お酒は百薬の長といいますからね」とも。