

痩せたからって、はたからみれば、変わり映えしない人もいる。
やつれて見えたり、老けて見えたり。
ねえ、そう思いませんか?

間近な例とは、お隣の93歳のおばあちゃん。
戦前から看護婦さんをしていた、ばりばりのキャリアウーマン。
ぽっちゃりと恰幅のよさに、お人柄が現れていました。
どこから見ても、信頼できるおばさんでした。
ところが90歳を前にして、ご主人が脳梗塞で倒れ、3年後に亡くなられたのです。
その間、病院通いや、老人健康・福祉施設通いで、すっかり痩せてしまったおばあちゃん。
最初の看病で7キロ痩せ、さらに2、3キロ痩せたんだそうです。

髪型も着る服も、どことなくお洒落に感じられ、「最近、キレイになられましたねぇ」というと、「いいえそんなことないわよ。私なんかおばあちゃんだもの」という返事。
でもやっぱり、お洒落でキレイに見えます。

ケースバスケースだとは思うけど、「痩せればキレイになる」というのは、ある意味真実。
だから、誰もがこぞってダイエットするんですかね。
お隣のおばあちゃんを見ていると、太っている場合じゃないと、心底納得です。

ちゃんと自立していること。
へなへなしてないこと。
お洒落に感心があること。
姿勢がいいこと。つまり、シャキッとしていること。
精神的な豊かさがあること。
知的であること。
そういう要素があるとき、お年寄りだって、痩せると見違えるようにキレイになるんです。
