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サラ☆の物語な毎日とハル文庫

猫おばさんの悲しみ

猫おばさんというのは、ボランティアでノラ猫に餌をやっている女性たちのこと。
わたしはそう呼んでいます。
博愛の心をもった、温かい人たちです。
たいがい年配で、各地に必ず一人はいると思います。

うちの近所の猫おばさんは、だんな様に先立たれ、子どもはできなかったということで、天涯孤独の一人暮らし。

十八年飼ってた猫が死んでしまい、近所のノラ猫に餌をやり始めたんだそうです。

いちど、気に入ったノラがいたので、自分の家で飼ったけど、交通事故で死んでしまったとか。
なきがらをペット専用の焼き場にもっていって焼いてもらったんだと、以前に、淋しそうに話していましたっけか。

で、いま餌をやってる中に、黒に白いブチが入った人懐こい猫がいて、猫おばさんは、その猫が大のお気に入りでした。
可愛いから、また自分の家で飼おうかなとも思ったけど、自分が乗っていた自転車で転倒事故を起こして怪我したりしたため、それはあきらめたのでした。

さて、つい先日バッタリ、その猫おばさんにお会いしたので立ち話をしたら、お気に入りのその猫が死んでしまったのだそうです。

「ひどいよね。公園のベンチにいるホームレスの人が言ってたんだけど、わたしが餌をやったあとに、男の人がきて、あの猫になんかやってたんだって。
そのあとで、ゲーゲーもどして、弱って、死んじゃったって。
淋しくてね」とうっすら涙を浮かべて、話していました。

そりゃ、あんまりですねぇ…。
もし、本当なら、ひどいヤツだ。

それ以上は何も言えずに、いっしょにため息をつきました。

悔しいですねぇ。
そういうことって。

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