
50年ぶりに文庫で出たと騒がれた
『百年の孤独』
ガルシア=マルケス
以前読んだのは黒っぽいデザインの
ハードカバーのものでした。

初めて読んだ時は
『やっと読み終えたわ〜』と
作業じみた感想抱いて大変失礼な話だったのですが…
今回文庫で改めてこの作品と向き合いましょう、と
再読。
初めて読んだ時よりも読みづらさは解消
されていました。
ブエンディア家の円環していると見せかけて
ズレもあり緩やかに終わっていく
そんな一族の歴史を堪能できました。
現実の中にいきなり非現実的な出来事が
起こり初めて目の当たりにしたときは
『なんじゃこりゃ!?』と困惑するのですが
当たり前の様に非現実的なことがポンポン起こって
登場人物たちも何でもないように受け入れているので
現実と非現実が共存していて違和感がない。
あ、これは違和感を感じる私の方がおかしいのか。
ここはこういう世界だ。
マジック・リアリズムとカテゴリされるそうです。
一族が始まった辺りは平和ですが
開かれて外側の文化が入ってきた辺りから
急に趣が変わります。
1番引っかかった言葉が
『小説なんて適当に読めばいい』みたいな文言。
すみません適当で…付箋すれば良かった。
どなたかご存知の方ページ教えてください。笑
そうだよねー。
小説、読むからには何か得るものがないと とか
意味を見出さないと とか
そういうプラスにしなくちゃみたいなこと考えて
読んでいるとハードルが高い。
小説なんて適当に読んだら良いのだ!
その個人的代表作がこれ

『失われた時を求めて』
これこそただただ読む作業を楽しむための小説。