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にじいろ  スケッチ

まりもの日々のこと
感じたこと、、気ままに描いてます
よろしかったら、お付き合いくださいね♪

Hory   Night 

2009-12-08 23:38:06 | 詩的空間

 

 

 

 

 

 

約束の時間を 30分も 過ぎていた

 

 

ボクは 電車から 下りると

息を きらして  キミの アパートへ 向かう

 

 

 

星が凍りつく ような 夜

 

 

はく 息は 白く

冷たい 風が ほほを つきさす

 

 

 

チャイムを 3度 押す

ボクとキミとの  合図

 

 

キミは   そっと ドアを 開く

 

 

 

綿菓子のような キミの笑顔

 

シチューと 石油ストーブの

まざった 暖かな 空気が

ドアの外の 凍った ボクを

一気に 溶かして ゆく

 

 

 

「寒かったでしょ、、   手が 冷たい」

 

 

部屋に入ると

キミは ボクの手をとり

ほほにあてる

 

 

 

ボクは 思いっきり キミを 抱きしめたかったけど

 

 

そのまま、かじかんだ手を

キミのほほのぬくもりで

温めていた

 

 

 

「そうだ」

 

 

 

ボクは ポケットから  小さな箱を

取り出した

 

 

 

「メリー  クリスマス 

 

 

キミに差し出すと

 

 

キミは嬉しい時 見せる

ちょっと 困った 顔をした

 

 

うつむきながら  「なあに?」と 

聞いた

 

 

 

ピアスだよ、、星のカタチの 

 

 

 

じゃ、、   わたしも、、、

 

 

 

いつの間に  編んだんだろう

キミの手には 白い マフラー

 

 

ちょっと 不揃いな あみ目が キミらしい

 

 

おどけて 巻くと

 

 

キミの感触に  触れたみたいで

ドキっと   した

 

 

 

小さな  耳たぶに 光る 星

 

 

 

仄暗い中で 

キミの 細い  首すじに  

キスをした

 

 

 

 

シチューの かおりと 

ストーブの 低い 音

 

 

 

 

静かな  夜が

ボク達を    包んだ

 

 

 

       

                 出演   玉木 宏 & 水嶋ヒロ(お好きな方どうぞ)

                宮崎 葵 

 

 

 

 

 


November

2009-11-03 23:22:42 | 詩的空間

 

 

 

 

息を はずませて

 

かけ登った  石段

 

 

 

途中で  

 

見上げた 空は

 

 

 

どこまでも

 

果てしなく 広がる  ペパーミント  ブルー

 

 

 

 

今年も また

 

いろいろな人と 出会い

 

笑い   涙し 

 

心を育んだ

 

 

 

 

新しい発見があったり

 

失くしたものに

 

心を痛めたり

 

 

 

 

 

振り返らず  

 

ここまできたら

 

 

カレンダーは  あと 2枚    

 

 

 

 

 

ここから  先は

 

ゆっくり  登ろう

 

 

 

一歩  一歩

 

 

踏みしめながら       

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ほんのり   しあわせ

2009-10-12 22:44:39 | 詩的空間

 

 

 

ぐっすり 眠れた 朝 

びっくり  夢に キムタク 出るなんて、、

なんだか いい 一日になりそう 

 

 

すれ違った 若いママさん

抱っこしてた 赤ちゃんが

ニッコリ 笑った  

 

ああ、、

メッチャ かわいいな 

 

 

スーパーで 買い物して 898円を

全部 小銭で出せたよ

 

ちょっと ラッキー 

 

 

 

いつもより、  かぼちゃが おいしく

煮えたり

大好きな 音楽が FMから

流れて くる だけで

 

 

ちょっぴり  しあわせ 

 

 

カレンダーについてる お楽しみの

マルの日  近づいてきたよ

 

ドキドキ ワクワク  そして うきうき 

 

 

秋の やわらかな 日差しをいっぱい浴びた

おふとんの上で 寝てた 猫を抱いたら

おひさまのにおい、、、

 

 

ほんのり

 

ほんのり

 

しあわせ、、、、  キブン

 

 

 

 

 

 

 


彼岸花

2009-09-22 23:48:04 | 詩的空間

 

 

 

 

のどかな田園風景

小さな川の 土手に広がる

 

鮮やかな赤

 

 

冷たく 透き通る 風と

そぞろゆく 雲

 

 

まっすぐ 伸びた茎

線香花火 のように 

広がる 花びら

 

 

頼りなげに 見えるのは

支える 葉が ないからですか

 

 

魂を 包み

寄り添いながら

 

静かに

 

静かに

 

燃える 赤い 花

 

 

私は  そっと

 

手を  合わせた

 

 

 

 


キミの 香り

2009-09-11 23:35:00 | 詩的空間

           

 

 

キミが 好きだった  海の見える レストラン

海は  もう 静かに 夏の終わりを 告げていた

 

 

キミと 出会った あの夏

 

太陽も 風も  果てしなく 広がる海さえ

ボクとキミの ものだった

 

照りつける 太陽   キミの 笑顔

小麦色に 焼けた 肌が 真夏の空に

はじけた

 

 

夕闇の中 

キミを 腕に 抱き寄せた

 

ほてった 身体を キミに うずめると

 

二人は深海魚の ように

深い 海の底を 

いつまでも  さまよい続けた

 

 

 

 

キミが ボクのもとから、

いなくなって

 

3年

 

ボクも  少しは 大人に なったかな

 

 

運ばれてきた  グリーンアイズを

ひとくち  飲むと

 

 

キミが好きだった

ココナッツオイルと

潮騒と

 

少し 切ない

恋の 香りが した

 

 

 

 

 

 

 


Autumn

2009-09-04 01:06:17 | 詩的空間

        

 

 

誰もいない公園で

一人 ブランコ こいでみる

油が切れた いすが

キーキー 音を 立て 揺れた

 

 

 

あの日と  同じ

 

 

あの日 

二人で  ブランコを こいだ

 

彼が立ち乗りをして 私は

ちょこんと 座って

 

 

勢いよく 彼が こぐと

二人は 透き通った 空に

何度も 何度も 吸い込まれた

 

 

あの日

二人で 見た夢は

いつ 消えてしまったのだろう

 

 

幾度の 出会い 別れを

繰り返し

 

今の私 に たどりついた

 

 

流されて きたのかな、、

 

ふと  つぶやくと

 

 

押し流されて きたんじゃなくて

それは 全部 

自分で 決めてきたことだと

 

生まれたての 秋風に

 

そっと   背中を   押された

 

 

 

 


憧憬

2009-08-19 23:29:07 | 詩的空間

 

 

この小道を 抜けると

広がる 向日葵の 黄色

遠い あの日が 蘇る

 

 

日に焼けた 顔に こぼれる 白い歯

眩しすぎるくらいに 強く光る瞳

君の 背中には いつも 希望が見えた

 

 

君といる日々が幸せと感じた

君といると、時間が流れ

君がいないと、時間も止った

 

 

君は  夢を追い

君を 見ている 私は元気になれた

 

 

あの日

強い君の涙を 見た時

 

私の 中に咲いていた 向日葵が

大きな 風の波に揺れていた

 

 

この小道を 抜けると

広がる 向日葵の情景

 

あの日の気持ちは、、、、

 

 

 

 

 


August   

2009-08-04 00:43:41 | 詩的空間

 

 

いつもと 同じ じゃなくちゃ

ダメ  ですか

 

たのしく、

あかるく、

元気、、じゃないと  

ダメ   ですか

 

 

この頃 ちょっと 疲れちゃった

 

妻とか、 母とか、 私とか、、

 

らしく、、してることに 

疲れちゃった

 

どんより空と、はいいろの海と

ぬるい空気に包まれていたら

 

いいよね

雨  曇り  時々 晴れ

 

思いつめた気持ちは

ちょっと  ひとやすみ、、

 

そんな  夏

 

 

 

 

 

 


にじいろ  スケッチ

2009-07-20 23:58:15 | 詩的空間

 

 

昨日の夕方  こたろうのお散歩に出たら

ザーっと雨が降り出して

そのあと、、すぐに陽がさしてきて

虹が出たんです

急いで 携帯の写真撮ったけど

見えるかな、、、、、

 

      

 

それは、  これから夏が始まろうとしていた日の夕方

いきなり降ってきた どしゃ降りの雨

保育園の片隅で 

心細く  母の迎えを 待っていた

 

「遅くなっちゃったねー ごめんね 雨だから急いで

帰ろうねー」

迎えに来た母は 笑顔で 私を抱き上げると

自転車の後ろに私を座らせて

「傘、、ないけど、ダッシュで帰るよー」

 

そう言って

ペダルを勢いよく  こぎ始めた

 

大粒の雨と

母の汗と

おしろいのにおい、、

 

私は、、母の後ろで、

大好きな においに包まれながら

背中に しがみついていた

 

やがて、、 雨がやむと

母は 自転車を 急に止めた

 

「見てごらん」

 

母の 眼差しのむこうに 

大きな虹が  かかってた

 

「うわーーきれいだーー」

大はしゃぎの 私を 母は自転車から

降ろしてくれた

 

それは、、初めて見る 虹だった

幼心でも、しばらく その美しさに みとれていた

 

「早く  帰らなくちゃ  ね」

ふと、、私が 母を 見上げていうと

 

「いいのよ」

 

そう言って  母も 虹を  見ていた

 

やがて、 虹は、かすかに色を変えながら

空の彼方に 消えていった

 

私の心の キャンパスに

 

今でも、 淡い にじいろが  残る

 

 

 


June

2009-06-03 00:11:54 | 詩的空間

                

              

 

ほんの少しで  いいんです

だって   いっぱい すぎると

あふれて しまうでしょ

 

だから、、しあわせは  

ほんのすこし

 

ダークグレィの雲のすき間から

のぞく やさしい ひかり

 

むらさきにそまる花たちに

かこまれて

 

6月が  しずかに   

ほほえむ