「ほら、、」
ポニーテールのおくれ毛を指で押さえて
ボクに 耳を 見せる キミ
耳たぶに 小さな ピンクの ピアスが
光ってた
「ついに あけちゃったんだね ギャルになるなー」
ボクが 言うと
キミは あどけない 顔で笑って ピースした
だけど、
ボクは、キミの さくらのような 耳たぶや
おくれ毛を押さえるしぐさが
妙に 大人っぽくて
ドキドキ してた
制服を 着るのは
あと 一日
卒業式 だけだね
さなぎから、蝶になるように
キミは大人に
なってゆくのかな
キミと 歩く 帰り道
キミの髪を ゆらす風は
もう 春の においがした