ネコときどき彼 *No cats No life*

ネコと私とベルギー人の彼の楽しい毎日

明日をあげたい

2014-04-20 | 日記


酸素室を借りました
ハムスターなど小動物用サイズから、大型犬用サイズまで 網羅するケージに クリアカバーが付いている 酸素テントです
クロードには、迷わず最大サイズを選びました
もしかしたら、トイレを入れる日が来る…そんな奇跡を信じたいから



20年ほど前、愛犬用に借りたものは 酸素ボンベ使用のタイプで、すぐにボンベ取り替えをしなくてはならないばかりか、火災の危険も高いものでした
これは、空気中の酸素だけを抽出し、かつ、精製水をスチームに替えて テント内の湿度を 50度前後に保てるタイプ



テント内温度と湿度を示しています
試しに 顔を突っ込んでみたところ、確かにさわやかな空間でした



不治の病が進み、終末医療をどうするかは 人それぞれ。
私自身は 無意味な延命はしない。

エイズキャリアにして、末期がん。
白血病をも発症した 20歳のクロードは、人間ならば 90歳。
きびしい治療など、最初からやめていました

血液濃度の低下が どんどん進み、2回の輸血がもたらしたものは、再び ドライフードを食べられ、仲間のネコたちと 毛づくろいし合う時間です

いつもなら 私の呼びかけに キャリーに入ってくれるクロードが、5日前から ベッドの下から出て来なくなりました
私は 病状が進むにつれて、本人が行きたい、生きたいという意思がある限りは 獣医に連れて行きます
が、無理やり 引きずり出してまで 連れて行きたくはありません

クロードの治療は、抗がん剤を使わない 対処療法です
インターフェロン、抗生剤、ステロイド、皮下点滴といった、極めてスタンダードなものばかり
ここに 静脈からの栄養点滴をお願いしました
口内炎から スープしか飲めないクロードに、少しでも栄養を…という気持ちです



7キロ近かった体重は、この3ヶ月で4キロにまで落ちました
が、そこからは 増えたり減ったりを繰り返して 安定しています

愛猫ロビンからの輸血を受けた後、私がベルギーに行っている間は、主治医にステイ
酸素濃度や湿度が管理された ICUで、クロードはドライフードを食べるまでに回復し、私を待っていてくれました

一昨日、ぴくママ / アンディくんから 輸血を受け、10%を切った血液濃度が、予想 ( 13%ほど ) を大きく上回る、22%にまで上がったのです

しかし

クロードの腎不全は 取り返しのつかない病状になっていました
私はもう、積極的な治療をやめ、これまで以上に クロードが、少しでも穏やかに過ごせるようにしたいと思いました

この 拙いブログを読んでくださっているみなさん
みなさんのところにも 大切な 「 さんかくお耳のこどもたち 」がいることでしょう
この呼び方を教えてくださった 茨城県在住の ボンボンくんママは、私以上に愛猫家であるだけでなく、よその子にも同じような あたたかい思いやりをお持ちです

残された時間が どれほどかはわかりません
苦しむことなく、楽しい思い出だけを胸に クロードが旅立てるよう、私はどんなことでもしてあげたい
過酷な外暮らしで苦労したクロードに、楽しいことばかりある明日をあげたいと願わずにいられません

ねこのきもち