ネコときどき彼 *No cats No life*

ネコと私とベルギー人の彼の楽しい毎日

執念

2014-06-29 | 日記


愛猫 クリストフルは、遺伝性眼科疾患と呼ばれる 網膜色素変性症です
我々 人間を含め、物を見ることができるのは、簡単に言えば、この網膜が光を認識するから。
そして、網膜色素変性症とは、この網膜に 黒い斑点が増えていき、必然的に光を認識できる部分が 減ることにより、
光を認識できない= 失明する という眼科疾患です

この疾患の特徴として、病状の進行に個人差があり、存命中に 失明を免れる可能性もある…という点があります
また、遺伝性疾患とはいえ、血統を同じくする個体の 50%は、発症しない ことも 報告されているのです

残念ながら、完治させるための 特効薬はなく、対処療法しかありません

が、みなさま、ご存知のように
私はしつこい女 です
とりわけ、愛猫の体調管理については、自他ともに「 常軌を逸する熱心さ 」に長けていると、認めているほど



こちらは、クリストフルの最新の網膜写真
あんなにあった 黒い斑点は ほぼ見られません
平たく言うと、治癒の一途を辿っています

難治症と称される疾患は多々ありますが、治らない、治りにくい病状に対してできることは、対処療法しかないのが現実
つまり、痛ければ痛みを取る、ひどくなったら 症状を和らげる…と言ったもの

現在、日本では、網膜色素変性症に対して、病状を遅らせる効果が高い点眼薬、経口投薬は 関係省庁から 認可が出ていないからです

しかし私はしつこい女です
日本にないなら、海外で探せば良い…という、単純な思考回路でもあります

クリストフルが 網膜色素変性症だと診断されて、かなりの時間が経ちますが、日本国内に治療法がないとわかった直後から、ある治療法を続けていました

光を感じる機能が損なわれるなら、その機能を回復させれば良いのです

とは言うものの、クリストフルの網膜写真を撮るたびに、絶望し、また、気を取り直しては絶望しの繰り返し…
同じく、2年半もの間、投薬や点眼、格子切開手術をしてきた ぷらちなのケースと、全く同じでした



るるたん、よくがんばったね
やっと ここまで来たね
ここで気を抜かず、ママとやっていこうね

クリストフルに施して来た治療法は、日本では未認可です
飼い主である 私の裁量と責任の元、トライしました
治るかどうかは、何の確約もないものでした

しかし、万に一つの可能性があり、それを試す機会があるなら、私は迷わず実行します
人はそれを、執念と呼ぶかもしれません
あまり、聞こえの良くない言葉ではありますが、私は喜んで お受けしたいと思います

ねこのきもち