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全ての人は神の子である

2021-10-06 13:27:00 | 日記
今、パラマハンサ・ヨガナンダの『あるヨギの自叙伝』を読んでいます。

クリヤーヨーガと出会うよりかなり前に買った本で、読み始めては続かないことの繰り返しでした。

表紙のヨガナンダ先生のお顔から放たれる光、特にその目から「早く読みなさい」と言われているのがわかっていたのですが、分厚い本で、後回しになっていました。

この本は、前にも書きましたが、スティーブ・ジョブズが自分のiPadにたった一冊だけ入れて何度も読んでいた本です。

彼はクリヤーヨーガを修めたくて、インドにわたり師匠を探したのですが、良い方に巡り会えず、仏教に傾倒していったと聞きました。

この本は、随所に真理が書かれています。

今日読んだところは、ヨガナンダ先生の師匠のスリ・ユクテスワ先生の聖書の解読です。


アダムとイヴの創世記の物語は象徴的に書かれている。生命の木とは人間の体のことで、脊椎は木を逆さにしたようなもの。

神経系統の木には視聴嗅味触の五感という美味しい実が成っている。人間はこれらの果実を自由に楽しむ権利を持っているが、ただ性の経験、すなわち肉体の園の中央にあるりんごの実を食べることだけは禁じられていた。

蛇とは性神経を刺激するコイル状の脊椎エネルギーを意味する。アダムは理性を、イヴは感情を表す。

人間の中のイヴ的意識である感情が、性的衝動に征服されると、アダム的意識である理性も屈服してしまう。

神が人間という種族をつくられるにあたっては、男女のからだを、ご自分の意志の力によって物質化された。そしてこの新しい種族にも、ご自分と同様、汚れなき方法によって子供をつくる能力を与えられたのだ。

人間のからだは単に動物の進化したものではなく、神の特別な創造意志によってつくられたものだ。

すべての感覚を楽しむことを許されていたが、性的感覚だけは禁じられた。

それは人間を下等な動物的生殖法に陥らせないためだった。

しかし、人間が潜在意識的に持っているこの獣的記憶をよみがえらせないようにという神の警告は破られてしまった。

再び動物的生殖法を採用するようになったアダムとイヴは、最初の完全な人間に与えられていた聖なる喜びの状態から堕落してしまった。

彼らは、神が警告されたように、永遠不滅の意識を失って、ついに自らを物質的自然法則の支配下に置き、肉体的生死を経験するようになってしまったのだ。

蛇がイヴに約束した、善悪を知る、とは宇宙の二元性の原理を経験することを意味する。

イヴ的意識なる感情とアダム的意識なる理性を誤用する人間は、迷妄の中に転落して、如意自在の天の楽園に入る権利を自ら放棄することになる。

この二つの性質、すなわち、アダムとイヴというわれわれの両親を、調和ある統一状態であるエデンの園に連れ戻すことは、すべての人間に課せられた責任なのだ。

神学者たちはキリストの言葉を間違って解釈している。例えば「わたしは道であり、真理であり、生命である。誰もわたしによらないで父のもとに至ることはできない」という言葉はイエスだけが神の唯一の子であるという意味ではない。

すなわち、人間はだれでも、まず"神の子"であることを現さなければ(すべての被造物に内在する普遍的キリスト意識に目覚めなければ)、被造物を超越せる父、すなわちとらえどころのない無限の絶対者に至ることはできないことを説いているのである。

このキリスト意識と完全に一致していたイエスは、すでに自我意識を解消していたので、キリスト意識を"わたし"と言ったのである。

人間はみな神の似姿につくられているのであり、いつかは「だからあなたがたの天の父が完全であられるように、あなたがたも完全になりなさい」というキリストの命令に従わなければならないのである。

「わたしたちが神の子と呼ばれるために、どれほど大きな愛を父から賜ったことか考えてみなさい」

聖書の中には、カルマの法則とその必然の結果として生ずる生まれ変わりについて理解されていたことが至るところにはっきりと示されている。

初期のキリスト教会はグノーシス教徒や多くの神父たちが提唱した再生説を受け入れていた。

ところがこの説は、紀元553年コンスタンティノープルで開かれた第二回キリスト教会議で異端と決められた。

これは、あまりに広範な時間と空間を包含する再生説が、人々に早く救いにあずかるよう勧めるうえに都合が悪かったからである。

だがこうして抑圧された真理は、いろいろな誤りを生み出す結果となった。

人々はその生涯を、神を求めるために費やすかわりに、この世の生活をたった一度限りのものと思い込んで快楽を追うことのみ考えるようになってしまった。

しかし実際は、人間は"神の子"の意識状態に到達するまでは、何度でも地上に、生まれ変わって来るのである。


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