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輪廻の現象としての十二支縁起(えんぎ)

2022-03-24 14:49:00 | 日記
 昨夜は、龍華院さんでの講義最終回でした。

縁起とは、すべては関わりがあり、すべての物事は因果関係で成り立っているということです。

無明(むみょう)から全ては始まります。

無明とは、物事をあるがままに見られないことです。

私たちは全員、無明です。

潜在意識の中に溜め込まれた過去生からの記憶を元に判断しています。

例えば、顔が丸い人に親切にされた、という経験を1000回持てば、「顔が丸い人は優しい」という思い込みが出来上がります。

この思い込みで人を判断するようになります。

この無明こそが苦しみの根本原因です。

しかし、カルマが浄化されていない私たちは、この無明を取り除くのは非常に困難なことです。

なぜなら、自分の中では既に当たり前になっている感覚が、そもそも狂っていることに気づくことができないからです。

では輪廻の輪から抜けることは不可能なのかといったら、もう一つ、ここを押さえれば、解脱できる、ところがありました。

それが愛(渇愛)を切る、ということです。

この世で苦楽の感情を味わうのは仕方のないことです。しかし、そこに良し悪しの感情を乗せることなく、その経験をただ受け流すということです。

事象を嫌悪したり、執着することがなくなれば、少なくともその先はなくなります。

十二縁起の川の流れを止めるのです。

しかし、そこで嫌悪や執着にとらわれている限り、そのとらわれによって、この世に完全に結び付けられています。

そのとらわれはこの世のものだからです。

そしてまた生まれ老いて死にます。

死んで今回の人生のカルマは終わります。しかし、このことに気づかなければ、新たなカルマを積んでいるので、永遠に輪廻の輪から抜けることはありません。

ですから、まず起きる事象をすべて、淡々と心を動かさず、こなしていくことです。

良い悪い、いいこと嫌なことなどの判断をせず、ただやる、どんな嫌なこと辛いこと、苦しいことが来ても淡々とやる。

これが修行の道ですね。実際、最初はものすごく意志の力を必要とすると思います。

でもこれも慣れです。私は不可抗力で、次々難題に襲われ、それを乗り越えて、今では心が動くことはなくなりました。

心が動かないって幸せなことです。上がったり下がったりしないので、疲れません。
是非、実践することをお勧めします。

アムリタチャンネルさんお勧めの実践項目をあげておきます。

第一段階
①どんなに苦しいことがあっても、新たな悪業(カルマ)を積まない。

②悪い習性を作ってもいけない。心を捻じ曲げてはいけない。悪い思いを発してはいけない。

③良いインプット、徳を積んで、善業(善いカルマ)を積んで、ものの見方を正しく変えていく。

以上をひたすら何度でも何度でも繰り返す。すると、カルマの流れが変わってくる。解脱はしていなくても非常に幸せになる。

第二段階

渇愛を断ち切る。すると完全な仏陀とはいかないが、輪廻からは自由になる。
「この世でいろいろなことがあるけれども、苦しくはない」最低限の解脱となる。

第三段階

無明の断滅。そのためにはひたすら修行。仏陀のように全てをありのままに、見られるように。

第四段階

菩薩の道。日々、菩提心、四無量心を育むことによって、この世で菩薩として生きるようになる。

菩提心とは、悟りを求める心。生きとし生けるもののため、自分自身が仏陀の境地を目指すという請願とその実現に向けて行動する意図。

四無量心とは、仏が一切の衆生のためにもつあわれみの心。
1.人に幸せを与えようとする心(慈無量心)
2.人の悲しみを取り除こうとする心(悲無量心)
3.人の幸せを共に喜ぶ心(喜無量心)
4.偏りの心をなくし、人を平等に見る心(捨無量心)

自分で蒔いた種なのだから、必ず自分で刈り取ることができるのです。

一神教の神のように、どこかにすごい神様がいて、私たちに、裁きを下すことは、ありません。

仏陀の教えは理にかなっています。そして、どんな人でも、実践でき、実践すれば間違いなく幸せになる、という素晴らしいものです。
















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