食い放題やら大盛や変なドラマやら100円ショップやらの話ばかりではなく、
たまにはまじめに”食”を掘り下げてみたいと思います。
何故日本人はインスタントラーメンが好きか。
日本人の発明したインスタントラーメンも現在では全世界で食され、
2006年度に全世界で消費された量は約916億食(カップ麺を含む)。うち日本の消費分は約53億食だった。
wikiより。
インスタントラーメンのコンビニでの棚の占有率を見ても、日本人ラーメンばかり食ってるな、と思わざるを
得ません。
つうか弁当やらおにぎりより種類が多いのはどうよ。
何故か。
手軽に、安くというのもあろう。おそらく海外はこちらであろう。
しかし、本質はおそらく違うと思いますな。
日本人は鰹節が誕生したときからインスタント食品の舌と脳になっていると。
いやいや、鰹節を馬鹿にしているのではありませんよ。
鰹節を作るのには何年もかかりますし手間もかかります。
ですが一般的に作るものではない。買ってくるものです。
中華料理のスープでも洋食のフォンでも、非常に多彩な材料を煮込んで手間隙かけて作るものです。
しかし日本は違う。
出来上がった鰹節または干した昆布を使う。
しかし日本人はまず鰹節から作るでしょうか。
鰹節を選びはするでしょうが、ほぼ作りませんな。
ここに日本人のインスタント脳とういのがあると思うのですよ。
鰹節削って煮ればいい出汁が誰でも取れる。
非常にインスタントな製法です。
中華料理のスープでも洋食のフォンなど、2,3日かけて煮込んで作るものなどザラですが、
日本は前準備に何年もかけ、いざ作るとなるとあっという間にできてしまう。
もちろん鰹節の製造から考えるとはるかに時間と手間隙かかっているわけですが。
それゆえ、他国より日本人の脳はそれを受け入れやすいのではないでしょうか。
なんだ、湯を入れて3分でできあがりって。こんなものが料理かというものがインスタントラーメンですが、
日本人はそれをいち早く受け入れた。
とはいえ、日本食が中華や洋食に劣ると言うわけではありません。
洋食や中華が味を持って行くのに対して、日本食は味を引き出す。
料理に対する考え方の違いというやつではないでしょうか。