最強の食い物が敗北した日

カレーはウマいですな。
あっしは1年365日カレーでもいい。
カレーで産湯を使い、死ぬ時はカレーの海かプリンの海で溺れ死にたい。
カレーの凄い所は、ある国に伝わるとその国の料理になることです。
インドカリがエゲレスに伝わり、エゲレスでもカレーといえばイギリス料理へと変化しています。
タイにいけばタイカレー。ココナッツミルクを入れるやつですな。
そしてカレーライスといえばもはや和食でしょう。
さまざまな国に伝わり、その国々で愛され、その国々にあった進化をして、
その国の料理に溶け込んでゆく。

さらに、何に入れてもカレー味になります。
失敗した料理にカレー粉入れると何とか食えるようになるのも最強たるゆえんでしょう。
傭兵のおっさんもヘビしか食うものがないとき、火すら使えないときには
カレー粉つけて鼻つまんで食うといってました。

恐ろしいことにカレーラーメン、カレーパスタ、カレーせんべいと次々にカレーは
その国の食い物を侵食して行くのです。

そんなカレーは世界最強の食い物と言っていいでしょう。

あっしはそう信じていました。

しかしカレーが敗北する日が来たのです。

あっしは常々お好み焼きのカレーソースがなぜないのか不思議でした。
ただでさえウマいお好み焼きがさらにウマくなるんちやうか？
これは当たるんちやうか？
大金持ちになれるかも。

早速連れを呼んで、お好み焼き焼いてカレーをかけてみましょう。
辛口がいいかな？

食ってみました。

あ、味がしねえ！！メリケン粉の味しかしねえ！！カレーの味がしねえ！！

なんてこったい。
カレーを信じていたのに。

畜生、騙しやがったな！！

オタフクソースが最強の座を奪う日が来るかもしれません。