漫歩マンの健康日記

日々健康を求めて~~

遍路一日一話

2014-11-01 12:13:24 | 雑学
遍路一日一話・12話【石手寺】

菩提の道場伊予の国の51番札所に「石手寺」があります。

昔この地に衛門三郎という強欲な長者がいたそうな。
あるときこの地を托鉢しながらおへんろさんが来たそうな。
この長者は強欲のあまりその遍路に対し、お布施をしないばかりかその鉢まで取り上げ割ってしまいました。
その鉢は8つに割れ飛び散りました。

その次の日から衛門三郎に不幸が襲い掛かってきます。8人いた自分の子供が毎日一人づつ死んでいったのです。
三郎はこのときやっと「これはあのお坊さんにひどい仕打ちをしたのが罰が当たったのだ」と気がつきました。
悔い改めた三郎はあのお坊さんに謝ろうとおへんろになってお坊さんを追いかけました。
が、何度お四国を廻ってもあのお坊さんに会えませんでした。

そうだ逆回りすればきっと会えるはずだと逆回りすると12番の焼山寺でもう死期が近づいていました。
そこへついにあのお坊さんがやってきました。
お坊さんは「三郎よ、お前の罪は全て許された。安心して極楽へ行くがよい」と言って「衛門三郎再来」と書いた石を握らせてくれました。
このお坊さんこそ弘法大師様だったのです。

それからしばらく経って衛門家に男の子が生れました。
その子は左手を握ったまま開きませんのでお寺でご祈祷してもらい開かせるとあの「衛門三郎再来」と書かれた石がありました。
それ以来このお寺を「石手寺」と呼ぶようになりました。 とさ。
060306



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