井沢満ブログ

後進に伝えたい技術論もないわけではなく、「井沢満の脚本講座」をたまに、後はのんびりよしなしごとを綴って行きます。

手だけは偽れない若作り

2016年04月11日 | 日記

随分、昔のハリウッド映画でタイトルは失念しました。
驚異的若さを誇る大女優が、実は老いさらばえ醜くなった
母親の代わりにその娘が代役を演じていた、というミステリーなのですが、
それがなぜばれたかというと、娘が人前に出るときに
手袋を手放さなかったからです。

最初は手の老いを隠すための手袋と思われていたのが、
実は若さを隠すための小道具でした、というオチ。

顔は若すぎないようにそこそこメークでいじれるのですが、
隠せないのが手なんですね。手が最も正直。

首筋、目尻とそれに続きますが、手がもっとも隠せません。

というわけで、手が老いないように気をつけているのですが・・・・

ブログは、昨年の記事がメールで送られてくるのですが
自分の手を画像にして載せています。
三田さんのデイナーショーを見に行った時、隣にいらした
電通の故・会長の夫人に「お若いのね」と言っていただき
「いえ、若くないのですよ」と申しあげたら「わたくし、人様の
年齢はお顔ではなく、手で判断いたしますの。あなたの手は、
お若いわ」と、言っていただいたので嬉しがって
画像を載せてしまうという軽薄ぶりだったのですが・・・

昨年と今年と1年間でどのくらい、手年齢が変わったであろうかと
ふと、思い・・・・

これが昨年の今日ぐらい。

 

これが、現在、たった今。

 

 

照明も違うので、わかりづらいけどまだ劣化してないかなあ・・・・・と
いうのは、我が手への贔屓目か? それとも微妙に老いたかな?

私が若さを保つことに関心を向けるのは職業上の理由もあります。
若者の感性が解らず、若者のセリフや心理が描けなくなったら
おしとね滑り、と心得ているからです。
今でも中学生どうしのラブストーリーをコミックで読んでも、オンタイムで
呼吸を共にすることが出来ます。
その感性を保つためには肉体的にもある程度は若くないと、
ヨレヨレになると精神にも影響をきたすのではないか、と。
かつてベテランの作家が10代の男の子に「お弁当をこさえる」と
セリフを言わせ、かなりネットではウケていたのですが、その作家さんは
もはや高齢者相手の大いなるマンネリともいうべき安定の中にいらっしゃる
方なので、少年に「お弁当をこさえる」と言わせても、どのみち
見ているのは若者ではなく高齢者なので、無問題。
私はそうはいかないのです。

話は違いますが、バドミントンの桃田賢斗選手、誘った先輩の田児選手への厳しい処分は致し方無いとして、桃田選手リオには無理なのでしょうか。
暴力団の資金源になるとやら、違法賭博はむろんいけないことなのだけど、
人を傷つけたり騙したりのたぐいのことではなく、回数も僅か、使ったお金も
さして金額が張っているわけではなく、情状酌量をお願いできないのかなあ、
と言うとお叱りをこうむるでしょうか。

会見を見ていて、目ににじむ涙を見ていると切なかったです。まだ少年に
近い年齢だしなあ・・・・・。

とりわけ舛添都知事の言い草など聞くと。

「アマチュアの強化選手は国民のお金が掛かっているので、
その自覚をスポーツ連盟のトップがしっかり教えるべきではないか」

鏡に向かって言いなさい。

都民のお金を使って、1回の外遊に平均2663万円。就任以来、8回海外旅行で、合わせて2億円余りの濫費。追求されれば「安い部屋ではトップが恥ずかしいでしょ」
と、しゃあしゃあと答えていらっしゃるが、都としての上限があったはず。
それに安倍総理が華麗な部屋に宿泊なさるわけではありません。

国会議員と知事の役目を取り違えて、要らざる外交。それも韓国に特化。
こういうおっさんの、汚い口から吐かれる言葉を
聞くにつけ、桃田というわずか21歳の若者の、唇の震え、目に浮かんだ
涙で全てを許してしまいたくなる私が、甘すぎるでしょうか。
極度の憔悴で医師が呼ばれているとか。

才能ももったいなさすぎるし。
都知事の手ほどに、この青年の手が汚れているわけでなし。
都知事はリコールもされず、居残り、青年は追放されます。

桜は散ってもまた咲きますが、埋めてしまった才能が再び
芽吹くことはありません。

後述・・・・最新の報道によれば、桃田選手の五輪参加は完璧に
道が閉ざされたというわけでもないそうで、桃田選手には顔をあげて
立ち上がり、粛々と腕を磨いて欲しいと思います。心の修練も忘れず。
文字通り命を賭けて金を獲りに行くことが、何よりのみそぎになろうかと
思われます。むろん、結果的に獲らなくてもいいのですが、心意気は
持って欲しいと思います。甦れ桃田賢斗。

北島康介選手は、素朴にリオに行くと思い込んでいたので、
一種の喪失感を味わっています。アスリートにそれほど思いを
託すことはないのですが、今回は桃田選手、北島選手と
愛惜を感じることが続きました。桃田選手と並べると、これも
北島ファンから叱られそうですが、ケースが異なることは
理解しています。


1 コメント

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同感です (総太郎)
2016-04-11 15:07:21
井沢先生の御意見に同感です。
国民の尊い生命・財産に関わる事ならまだしも、人間誰しも過ちはある筈ですし・・。

桃田さんの行為は非難される事ではありますが、舛添知事の行動始め、もっと大切な問題点がある筈だと考えます。

桃田さんの問題が、そうだと言う訳ではなありませんが、近年、コンプライアンス上の配慮・自主規制の名の下に、取るに足らない問題が騒ぎ立てられ、重要な問題が黙認される状況を危惧しております。
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