井沢満ブログ

後進に伝えたい技術論もないわけではなく、「井沢満の脚本講座」をたまに、後はのんびりよしなしごとを綴って行きます。

放送法を、事実のまま語って叩かれている高市総務相の理不尽

2016年03月01日 | 歴史・政治

昔、テレビ朝日の「プレステージ」という番組に出演した時の司会が、
飯星景子さん、高市早苗さん、蓮舫さん、というその後を思えば
濃い面白いメンバーでした。

高市さん、私を覚えていらっしゃるだろうか?

高市さんと蓮舫さんは、自民と民主とはっきり対立党に分かれ、
飯星さんは、なんでだかああいうことと関わって、女性3人の
その後が興味深いことです。今一番スポットを浴びているのが
高市さんですね。
「プレステージ」の頃は、飯星さんがスターでした。
その後「二番じゃいけないんですか」の頃が、蓮舫さんの時代。
本当に、はたから拝見していて有為転変の味わい深さ。

高市さんは、政治的立ち位置が私とほぼ重なりますが(核以外は)
生放送のスタジオでご一緒した頃は、私は政治には全く
無関心な頃、高市さんは今のお立場になるくらいだから、
思索もその頃からしっかりされていたのでしょう。

その高市さんですが、放送法と電波法について、事実に即して
単に述べられたことが、理不尽にバッシングされていることは
すでに書きましたが、キャスターの人たちまでもが横断幕を
麗々しく掲げての抗議活動するに至っては、もう一度
はっきり言わせていただかねばなりません。

高市さんは、単に放送法と電波法の内容、それに違背した場合の
罰則。条文化されているものを、単に披瀝したに過ぎません。

放送法
(業務の停止)
第174条 総務大臣は、放送事業者(特定地上基幹放送事業者を除く。)がこの法律又はこの法律に基づく命令若しくは処分に違反したときは、3月以内の期間を定めて、放送の業務の停止を命ずることができる。

 

高市さんは放送の公平性について記された内容と、上記をそのまま
事実として述べただけです。それを、無理やり「恫喝」めく文脈に脚色して
叩いている人たちがいます。

恫喝なら、この方たちでしょうに?(先稿では個人名は遠慮して書かなかったのですが、余りに事態が酷くなりつつあるので)

恫喝と呼ぶに値するものは複数、民主党野与党時代にありますが
代表的なのを2例だけ上げておきます。

野田佳彦政権下の松本龍復興担当相。平成23年7月3日、宮城県庁を訪れた際、村井嘉浩知事が自分より先に部屋に入り待っていなかったと激怒。

当時宮城は震災の後始末でてんやわんやの時期であり、知事も陣頭指揮に
走り回っていた頃のことです。

「お客さんが来るときは自分が入ってから呼べ」と命令形で威嚇。

そして、その場にいたテレビや新聞の取材記者に対して、

「今の部分はオフレコな。書いた社はこれで終わりだから」

以下は、ヤクザも顔負けの脅し。

「電波を止めてしまうぞ!政府は電波を止めることができるんだぞ。電波が止まったら、お前らリストラどころか、給料をもらえず全員クビになるんだ」

平成24年(2012年)2月23日、民主党の輿石東幹事長(当時)の言葉です。

繰り返しますが、高市さんは単に放送法と電波法の内容と、それに
違背した時の罰則について、そのまま述べただけであり、松本龍当時復興担当相や、輿石東元幹事長のような恫喝めく言葉はいっさい発していません。

ところが、こわいことにきちんと検証しないと、マスコミで流されている
野党の言い分だけ切り取って耳に入れられ続けると、恰も
高市さんに非があるかのような印象を持ちます。
そこに、追い打ちをかけるがごとき有名キャスターの人たちが
団結しての抗議なので、なおさら。

印象操作のレベルに達しています。

では彼らに対抗して、高市擁護の可能性がある
キャスターがいるかというと、
皆無だとは思いませんが、微々たる有様です。
それが今の、日本の放送における言論界勢力です。