All animals are equal, but some animals are ...

but some animals are more equal than others.

憂いちゃんのおしえてプリーズ! 憲法改正はイケないの?

2005年10月12日 | ニュースから
タイトルは10月8日に産経新聞に載っていたマンガのタイトルなのだが…。

このマンガがなかなか勇ましい。前半部で現憲法は短期間で専門家の手によらずに作られたかを説き、後半では憲法9条はよく振った瓶ビールの蓋なのだと語る。

その是非は別とする。ここで語る気はまったくない。

最後が気になる。
登場人物が「じゃあ、このフタ、憲法9条を外したらビールが飛び散るか!?ホントにそう思うか!?おまえたち自分たちを信じないのか!?日本人は戦争好きの乱暴な国民なのかーっ!?」と叫んでいる。

絶句…。

飛び散るかもしれない、飛び散らないかもしれない。
少なくともこの比喩どおりよく振った瓶ビールの中身ならば飛び散ろう。
しかし、どの程度よく振られているか、誰が判断をするのか。
その冷静な判断こそが「信じられる自分」たちであり、他者に対しての約することのできる未来だろう。

「自分が信じられないのか!?」などという下品な問いかけには答えを窮する。
信じられないのは自分ではなく、こんなマンガを連載する新聞を読む「自分たち」だ。


10月8日 産経新聞「正論」より

2005年10月12日 | ニュースから
読んでいて意味を理解しかねるが、とても気になる文章がありました。
「自民党の大勝は党空洞化の始まり」というタイトルのコラムです。
(10月8日の産経新聞「正論」 京都大学教授 佐伯啓思

うまくまとめきれていませんが、自分の為のメモがわりに要約を引用します。

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思想史が教えるところでは、近代社会は自由主義や社会主義を理念とした急進的改革を生み出した。そして、これらの思想がもたらした社会秩序の不安定や崩壊感に対抗すべく、保守主義が生まれてきた。

自由主義は能力主義・市場競争、保守主義は伝統的な共同体・社会秩序の維持、社会主義は福祉や弱者の権利保護を求める。

小泉(現・自民党主流)と民主党主流は共に自由主義者である。これでは理念として二大政党は成立し得ない。

いまの自民党は、自由主義的改革という、今日もっとも進歩主義的な理念を掲げており、この果てしなき「改革」という脅迫的な進歩主義に対する歯止め(保守主義)がなくなってしまった。

そもそも自民党は保守政党だったのか?従来の自民党の「保守」理念とは、社会主義への対抗であり、その実態は、社会秩序の保持という名目での、既得権益の保護、およびそれに関与する特権の維持でしかなかった。

今後は「保守」「自由主義」「社民主義」の3つの勢力に分別されて行くのが望ましい。
自由主義的改革に対する保守の理念が求められるに際し、我々が「保守」し、残すべきは何かという問いが浮上してくるのは必然だ。
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保守と革新って言葉の上では対立しています。
自由主義、と保守主義と、社会主義は三角形に並べてよい思想なのでしょうか。
私にはよくわかりません。