映画:君の涙 ドナウに流れ ハンガリー1956

2008年02月29日 | 映画・本
君の涙 ドナウに流れ ハンガリー1956 2006年 ハンガリー

監督:クリスティナ・ゴダ 出演:イヴァーン・フェニェー、カタ・ドボー

ハンガリー動乱」と「メルボルン流血戦」の二つの史実を軸に描いた作品。
教科書に「プラハの春」や「ハンガリー動乱」って覚えた記憶のありますが、
こやぶん自身どのような事件だったのかは、詳しい知識を持っておりません。
(ましやてや、生まれてもおりませんし…)

原題はSZABADSAG, SZERELEM(愛・自由)で全編ハンガリー語です。
製作当初は英語で… と話が上がったらしいけど、
祖国の言葉で語らなければ「伝わらない」とのことで…
(英題は「CHILDREN OF GLORY」、伝えたい意味が違ってきますね)

はじまりはboy meets girl 、古今東西一緒です。
好きな異性がいたら相手のコトを良く知りたいと思うのは自然。
ただし彼女が政治的な学生運動に身を投じれば、
体育会系の彼氏はオリンピック強化選手の手前、退いてしまうのも頷ける。
(何だかんだで… 体育会系の思考も世の東西を問わないねぇ)

でもって、ハンガリー動乱と(現在は1956革命)と称される事件が勃発。
ソ連軍がハンガリー民衆の願い(脱ワルシャワ条約機構)を踏みつぶし、
市民が銃撃をされ、
美しいのブダペストの街並みが砲撃で次々と破壊されていく様子…。
1956年に西欧に移住したプロデューサーなどの
ハンガリ―人スタッフの情熱と積年の怨念で作り出した映像は圧巻だった。

また 水球の試合の場面も迫力満点で、
ハンガリーのナショナルチームも参加しての試合などを撮影。
こやぶんが通った高校が「水球の強豪校」だったので、
ハンドボールではないけど… 今更ながらに興味をそそられます。

ラストに流れるハンガリー国歌が印象に残る、
スポ根映画ではない、
悲しい恋愛映画ではない、
史実に基づいた映画ではない(本編で明記しない姿勢に、恐縮)、
枠に囚われない(ちょっとプロパガンダっぽいけど)… 作品でした。

こやぶん評価(迫力ある水球の試合は大画面で)






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