あおひこそ

2012年01月06日 | こやぶんの健康
忘記録として書くだけで、心配は不要なお話なのです … ただし、長文。

気になったヒトだけ 読んでくださいな。



2011年 夏の盛り、こやぶん 眼鏡を新調する為、駅前の眼科に行きました。
 ※コンタクト処方を主とした・・・ 眼科ね。




いまどきは 眼鏡屋さんでも視力検査をしますけど… 
「視力が出ないので、眼科で眼鏡処方を作ってもらいないさい!」と云われた事があり、
眼鏡を新調するたびに こやぶんは眼科で眼鏡処方箋を作成してもらいます。
 ※左目がアトピー性白内障で左右の視力のバランスが悪いのでね。

そんな こんなで… できるだけ 一年に一回は眼科には行ってる。
 
いつも通りに― 自覚的屈折検査などの視力検査をし、
眼科医さんがボンノスコープで検眼レンズを通し目の中へ光を入れて、
反射像から眼底の状態を調べていると…

『大きな眼科で検査してるか?』と眼科医さん ポツリ。

アトピー性白内障の事もあるので… に2~3年に一度は検査してると こやぶん。

『速やかに 検査機器が整った眼科病院で診てもらいなさい』 と怒られた。

正直 裸眼では こやぶんの性格同様少々ナナメに見えてくるのと、
アトピー性白内障の影響で 眩しいのがツライ―  以外は不自由はない。
強いて言えば… 
た~まに 右目の鼻寄りの奥が重い、『これが眼精疲労ね?』程度の、こやぶんでした。


眼科医さん怒って云うものだから・・・
 自称素直なこやぶんはびびって忠告に従い、
検査設備は整っているけれど、外観は少々年期が入った地元で評判の良いK眼科病院に。

 
また 眼科につきものの視力検査をしてから、イザ診察室(暗室)、
挨拶はソコソコに 恒例ボンノスコープを当てての眼底を、念入りに右目ばかりを診るわけですよ。
さらに 細隙燈顕微鏡検査で… 左目は眩しいと視点が定まらないので眼科医さん結構怒られる。


でもね 本当に痛みを感じるツラさ― 眩しいのは! こやぶんにとって!




眼科医さんに「これとあれとそれを検査から もう一度診察しますよ」って事で、
看護師さんと共に検査室に。 こやぶん 憂鬱ですばい。


まずは 視野検査
眩しくないけど、時間がかかり(約20分ぐらい)イライラします。

ちなみに視力と視野は別物です。
視力=どれだけ遠くのものが見えるか(距離) と 視野=どれだけ広い範囲が見えるか(目の中心軸正面からの角度)。

正常なヒトの視野は、片目につき上方に60度、下方に75度、鼻側に60度、耳側に100度という広い。
 ※パグなどの短頭種は視野は両目で見る視野は広いが、後方にかなり見えない部分ができてしまう。
  アフガンやホルゾイなどのサイト・ハウンド(視覚ハウンド)に属するワンコは
  目が頭部の横についているので片目での視野が広いらしい(詳しくはこちら

片目ずつを動かさないで見ることのできる範囲の検査を調べ― 片目だけ障害、左右の眼の障害の程度を診るらしい。
したがって、左右別々に視野検査しなくてはならないので、とにかく時間がかかり― シンキくさい。
検査方法は、片方の眼を隠して、正面の固視点を見ながら周辺の見える範囲に光指標を見つけてスイッチを押す… だけ。
とても単純がゆえに、最後の方は注意散漫 イライラ度が増す検査ですよ。



中心フリッカー試験(CCF)
黄、緑、赤のそれぞれのランプのon・offする不連続光を見て、ちらつきを感じ始める時点を教える検査です。
数値がHz(周波数)だったので、ついついこやぶんの単なる好奇心により、
この検査で何がわかるのですか? って尋ねてみましたら、
『視神経が冒されるとこの点滅を感じる能力が極端に落ちます。こやぶんさんは通常範囲内ですよ』って回答。
ちなみに 人間のちらつきへの感知の限界は 50Hz~60Hzと教えてもろう~たので…
インバーターのない蛍光灯の電極近くのチラつき感が判る程度までが、ヒトが感知できる値なのだ、こやぶん知りました。
 ※蛍光灯本体は100~120Hzなので、電極あたりを見て下さいな(50Hz地域の方が分かりやすいはず)。

光干渉断層計(OCT)
検査自体は簡単。検査機械のあご台にあごを乗せ、表示された機械の中の点をじっと見つて目を動かさないだけ。
 ※散瞳薬(瞳孔を広げる)の点眼はせず(こやぶんの場合は眼底の検査はなかった)―  アッと云う間に終わった。

以上の検査を受けて、検査結果をもたされて― 再度診察室へ。

『右目に初期の初ぐらいの 緑内障が確認されました』

『晴天の霹靂って こんな事なんだ!』って 実感してしまうぐらい、ビックリ。

こやぶんの緑内障のイメージは、ゴッホですな(ポスター絵画のシェレもだったけ?)
例えば 糸杉と星の見える道、月の周りの光輪は…虹視症で緑内障の症状らしい。
 ※緑内障を患ったゴッホの目から見た月であって、想像から書いたわけではないらしい、解説本に書いてあった。

こやぶんにとって、老化に伴い発症するイメージだったのですが… アラフォ~前にして発症。
正直 ショックでしたね・・・  確かに。

ちなみに視野検査は一部反応が鈍い箇所はあるけれど、欠損している箇所はないらしいが、
視神経が弱い(普通に比べて細い?)ので、緑内障の体質は遺伝するものだなぁ~と こやぶん 思う次第。
 ※ 我が家の家系は視神経が弱いタイプらしくって… 私以外の親族で緑内障を患うモノがおりますので。


兎にも角にも 早期発見・早期治療がイチバン 一回目の診察は 検査だけで終わりました。

処方薬もなし… ホンマに初期なんだぁ~ と実感しながら、家路につきました。


それから 1ヶ月後、再診1回目。

視野検査して、眼圧検査。
いつもの 空気が眼にあたる眼圧検査じゃなくて、眼科医が計測する精度の高い方法で。
点眼麻酔薬を点眼して、細隙燈顕微鏡にある測定器の青く光る先端を角膜にあたるまでゆっくり動かしてるカンジ?
痛くいはないけど、何をされているのか、よ~分からん検査です。

で 検査結果は、右は14 左は13 でしたので正常値範囲内でした。
つまり、こやぶんの緑内障は― 正常眼圧緑内障。(たぶん コレだろうと思ってたけど)

正常値の眼圧だけど、緑内障の進行を遅らせるには眼圧を下げるのがセオリー(?)
今回は右目だけ、キサラタン点眼液を処方されまして― 1ヶ月後に再診となりました。

一日一回 寝る前に点眼、目にしみますけど… 
目の奥が重いって感覚が右目だけなくなくなりました。
アレルギー持ちのこやぶんですが、目にしみる以外の副作用はない―
『しみる~ゥッ!』うなりながら 目も口もポカンと開けての点眼の毎日。


月日は過ぎて 1ヶ月後、再診2回目。

眼科医が計測する眼圧検査だけ… (検査結果は右は11 左は13)。
病変が進行した気配がないと云う意味だろうか?  単なる様子見間中?
絵にかいた ○分診察だった。

緑内障は経過観察が一番大事らしいので、サボらず次回も診察に来るように云われた。


2ヶ月後の再診3回目(11月末頃)… 眼薬もなくなりつつあったのでね。
眼科医が計測する眼圧検査(検査結果は右は10 左は12)に
イラつく視野検査等を サッサと済ませて― 目薬を処方されて、お終い。




こやぶんも緑内障と付き合い始めて もうすぐ半年。
正直 こやぶんの目は状況は停滞してるのか、侵食してるのか よ~わからん。

ひと昔前ならば 緑内障=必ず失明する不治の病で、今でも完治はしない。
ただし 進行を遅らせる手立ては見出されたので― 仲良くお付き合いすれば良い事。
目に良いと云われるブルベリーやカボチャやニンジンを食べて― 目を労わろう って気持ちですかね。


最後に こやぶんは 運よく 初期の段階で緑内障が見つかりました。
こやぶんが発症した正常眼圧緑内障は急速に進行しない為― 
初期で見つかるのは珍しい(と 担当医の緑内障を研究してる眼科医に云われた)。

40歳以上の方の17人に1人は緑内障を患らい、そのうち9割が病気に気づいていないというのが現状。
視野が狭くなる症状は、相当に悪化しないと気付かないらしい(視野検査すれば実感できるよ)。
 ※10~15年ぐらいかけて ジワジワ進行。
  視野の1/4ぐらい欠損しても気づけないぐらい、ヒトは視野には鈍感な動物らしい。

とりあえず 一言いうなれば・・・

40歳になったら とりあえず眼科に行ってみましょう!

視力表の一番上が見えないほどの強い近視、低血圧、頭痛持ち、冷え性で
やせ形の女性に正常眼圧緑内障は多いらしい(こやぶんは低血圧以外は該当しない)。

ドライアイや眼精疲労に老眼だから… と思わず、眼科に行ってみてくださいな。


ちなみに、あおひこそ(青底翳)は緑内障の俗名ですよ。


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