

シーソーのメカニズムです。この理屈は、ほとんどの子ども問題なく理解します。
しかし








確かに、そのペーパーでは、下がっているAの絵のほうが、対象物が大きく、上がっているBの対象物は小さいのです。
お母様方の中には、「そんなこと、どっちでもいいじゃないの。とにかく、大きいとか何とか言ったって、この問題でAのほうが重いってわかれば、ちゃんと正解でしょう?」とおっしゃる方は多いでしょうね

確かに、2者の比較であればそれで問題ありません

しかし、3者、4者の比較になり、本来は「重い、軽い」の判断をして正答を理解しないといけないのに、いつのまにかその判断の基準が「大きい、小さい」にすり替わってしまうと・・思いのほか、厄介な間違いの原因となることが往々にしてあるのですね

たとえば・・・子ども達は、頭では、「下がっているほうが重い


しかし、シーソーの問題を解く前に、「お話しの記憶」や、ややこしい「数量」の問題を解いていて、かなり頭を使って考え、そこで集中力を使い果たしていて、思考力が鈍っていたとしたら???
ふっと魔が差したように、「重い、軽い」ではなく、幼い頃なら馴染んだ判断基準である「大きい、小さい」という、視覚的なものに、思考が左右されてしまう・・・こういうことはあるのですよ


シーソーでは、大きい小さいは関係なく、たとえ、それが小さいものであったとしても、シーソーが下がっていれば、そちらが重いのだ

それでも・・・
視覚だけの判断では、さっきも書いた「魔が差す」ことがあります。わかっているのに、間違ってしまう・・・あるでしょう?
ということで、そういうミスをしないために、前々回にも書いた通り、「正しい答えを導き出すための式」にあたる「


子ども達にとって、「重い、軽い」は新しい見解です。
彼らの人生は、まだまだ短いわけですが、その短い人生の中でも「どちらが大きい?どちらが小さいですか?」という問いは、かなり幼い頃から理解していたはず、です。
それに対して、「どちらが重いですか?どちらが軽いですか?」という問いは、ずっとずっと「お勉強チック」な問い、だと思います

では、その身近でないものをスムーズに理解させ、問題となった時に間違わせないためには、それなりの工夫が必要になります

まずは「重い、軽い」ではなく、もっと子どもにとって「身近な言葉」を使い、判断させる・・・
それが、「重い、軽い」ではなく「勝つ、負ける」なんですね

なんで??と思われますでしょう?
じつは子ども達、小さな頃から、「勝ち負け」は身近な観念なんですよ

たとえば、ヒーローごっこ然り



子ども達は幼い頃から、「勝つ、負ける」には敏感で、非常に感覚的に身近なんです

ですから、「重い軽い」ということを・・・



そして、もう一つ。
絶対に間違わせないために、この「勝ち負け」の考え方を使って、「書き込み」をさせます。
では、3者の比較をしてみましょう。A,B,Cの比較をします。
★ 第1回戦。AとBの重さ比べです。
勝負の結果、Aが下がる・・・Aの勝ち!(Aが重い)
そこで、Aの上か下、余白に「○」を描かせます。
Bは負け!(Bが軽い)
そこで、Bの上か下、余白に負けた印の「×」を描かせます。
AとBは、一勝一敗、ですね。
★ 第2回戦。BとCの重さ比べです。
勝負の結果、Bが下がる・・・Bの勝ち!(Bが重い)
そこで、Bの上か下、余白に「○」を描かせます。Cは負け!(Cが軽い)
そこで、Cの上か下、余白に負けた印の「×」を描かせます。
さあ、A、B、Cの余白には、○と×の印がついているはずです。
A・・・○が1個。
B・・・×が1個。○が1個。
C・・・×が1個。
どうですか?こうすれば、一目瞭然、ですね

頭の中で「こっちが重い・・・こっちは軽い・・・」と考えていくよりも、このようにしてしまうほうが、簡単に理解できますし、絶対に間違うことがありません

つまり、○しかない、負けなしのAは、絶対に重い!ということですね。
○と×のあるBは、ある時は勝ち(重い)、ある時は負け(軽い)だったわけですから、重さで言えば「真ん中」です。
では、×しかないCは?と言えば、勝負に勝ったことなし・・・つまり、最も軽い、ということがわかります


子ども達に親しみのある言葉で、間違えない方法を採らせることは、あまり意味のないことのように思われがちです。そんなの時間のロス、だとか、頭でわかれば、そんな方法、いちいちしなくても良いじゃない!
確かに、その通りですね

でも、実際には、子ども達が、いつも自分の持っている100%の力を出しきれるか?と問われれば、残念ながら、そうではないのですよ

どんなにペーパーが得意な子でも、ちょっと疲れて思考力が低下した時や、少しやる気が失せて、集中力に欠けているような時はあるものです。
そんなとき、ママが畳みかけるように、


なーんてやってしまうと、子どもは意気消沈

意気消沈だけで済んでしまえば良いほうですが、それがきっかけで、自信を失ったり、急に苦手意識が湧いてきてしまったり・・・なんてことになると? もちろん、一番かわいそうなのは子どもですし、ママだってお困りになる・・・ですよね

たくさんの「









まどか先生の教室「幼児教室マナーズ」
小学校受験は、子どもが大きく成長するまたとないチャンスです。
知識の詰込み、繰り返す訓練、長時間の強要・・・そんな親子共に苦しい準備を「うれしくはないけれど、それが正しい準備」などと、ある意味での諦めの境地で取り組む受験準備ではなく、子ども自身の頭で考え、判断し、行動できる力「人間力」を育てる受験準備。それが、幼児教室マナーズが27年間実践し、成果をあげてきた「まどか先生メソッド」です。小学校に入学した後も、親子共にいつでも相談に帰っていける場所、それが幼児教室マナーズです
